ストーブの正しい捨て方は?処分費用・注意点や耐用年数などを解説

本格的な冬を迎える前に、ストーブを買い替える方も多いでしょう。新しいストーブを手に入れて寒さに備えたものの、「古いストーブはどうやって処分しよう…」とお困りではありませんか?

この記事では、家庭用として使われているストーブのうち、電気ストーブ・石油ストーブ・ガスストーブの捨て方を解説します。処分にかかる費用や注意点、ストーブの耐用年数なども詳しくご紹介するので、ぜひご覧ください。

ストーブの捨て方は5つ

電気ストーブ・石油ストーブ・ガスストーブの3種類は、ほとんど同じ方法で処分できます。捨て方は大きく分けて5つです。

  • 自治体の粗大ごみ回収に出す
  • 小型家電として処分する
  • 新品を購入した店舗の「引き取りサービス」を利用する
  • 不用品回収業者に引き取ってもらう
  • リサイクルショップに売却する

それぞれ詳しく解説します。

① 自治体の粗大ごみ回収に出す

ストーブは「粗大ごみ」として処分できます。自治体ごとに「一辺が30cm(または50cm)以上」などの条件が定められているので、お住まいの市区町村のごみ出しルールをチェックしてみてください。

粗大ごみの処分には、指定の回収場所に持っていく方法とごみ処理センターに直接搬入する方法があります。回収場所に持っていく場合は、次のような手順で処分します。

  1. 自治体に粗大ごみ回収を申し込む
  2. 「粗大ごみ処理券」を購入し、わかりやすい箇所に貼る
  3. 指定された日に回収場所に持っていく

回収の申し込みは、役所の窓口や電話のほか、自治体のWEBサイトや公式LINEからも受け付けています。大掃除や引越しをする方が多い12月や3・4月は、申し込みも特に多いです。混雑している時期は回収日が1カ月以上先になってしまうケースもあるため、処分を決めたらできるだけ早く申し込みましょう

粗大ごみ処理券は、スーパーマーケットやコンビニで購入可能です。処分したい品物によって処理費用が変わるため、事前に必要な分をきちんと把握しておきましょう。また、必ずお住まいの自治体が発行している粗大ごみ処理券を購入してください。

ストーブを粗大ごみに出す場合の処分費用

関東近辺の自治体を例に、ストーブを粗大ごみとして処分する際にかかる費用を表にまとめました。

自治体 処分費用(収集する場合) 処分費用(持ち込む場合) 事前申し込み
神奈川県横浜市 200円 200円 必要
神奈川県川崎市 600円 持ち込み不可 必要
埼玉県さいたま市 550円 ごみの総重量によって異なる
10kg以下は無料
必要
千葉県千葉市 390円 390円 持ち込む場合は不要
東京都世田谷区 10kg以下:400円
10kg以上20kg以下:900円
収集費用の半額程度 必要

自治体によっては、粗大ごみをごみ処理センターに持ち込む場合は費用が安くなるケースがあります。事前申し込みが不要になる場合もあるため、お住まいの自治体のルールをぜひ確認してみてください。

【参考資料】
粗大ごみの持込みをしたい(自己搬入)|横浜市
家庭ごみを施設に直接持込みする場合について|さいたま市
不燃ごみ・粗大ごみの自己搬入|千葉市
粗大ごみの処理手数料について|世田谷区

② 小型家電として処分

ストーブは粗大ごみとしてだけではなく、小型家電としても回収してもらえます。

「小型家電リサイクル法」は、小型家電に使用されている金属の回収・リサイクルを促進する法律です。電気ストーブだけでなく、乾電池を入れて使用する石油ストーブ・ガスストーブも対象となっています。小型家電として処分すると、国の認定事業者がきちんとリサイクルしてくれるため安心です。

しかし、ストーブはほかの小型家電より大きいです。そのため、スーパーマーケットや公共施設に設置されている「小型家電回収ボックス」に入れることはできません。地域のイベントに合わせて実施される「イベント回収」や、自治体が回収拠点を設ける「ステーション回収」に持っていくとよいでしょう。

また、国の認定事業者による直接回収を利用するのもおすすめです。各認定事業者では、ポイントサービスや「リサイクル貢献度」がわかる仕組みなど、ユニークな取り組みも行っています。ぜひチェックしてみてください。

【参考資料】
回収方法| 一般社団法人 小型家電リサイクル協会
使用済み小型家電のリサイクル お住まいの市町村の分別ルールに従い、正しくリサイクルを|政府広報オンライン

③ 新品を購入した店舗の「下取りサービス」を利用

家電量販店などでは、新しくストーブを購入した場合、処分予定のストーブの下取りサービスを行っている場合もあります。新品購入と同時に処分ができるため、「家の中で不用品に場所をとりたくない」という方には特におすすめです。

下取りには料金がかかる場合が多いものの、そのぶん購入代金から割り引いてもらえるケースもあります。大きめのストーブでも引き取ってもらえるため、粗大ごみや小型家電として処分しにくい場合はぜひ活用してみてください。

ただし、販売店の下取りサービスは、基本的に「同種の製品を購入した場合」に限られています。この「同種の製品」のとらえ方は店舗によって異なるため、注意が必要です。

例えば、パネルヒーターを購入して電気ストーブを下取りに出したい場合、「どちらも『暖房器具』のため下取り可能」とする店舗もあれば、「ストーブはパネルヒーターではないため下取り対象外」というルールの店舗もあります。新しい暖房器具を購入する際は、あらかじめ販売店のスタッフに尋ねてみるとよいでしょう。

自治体と提携して「小型家電回収」を実施している家電量販店も

大手の家電量販店には、自治体と提携して小型家電回収を行っている店舗もあります。下取りではないため、新品を購入していなくても対応してもらえるケースが多いです。

しかし、回収料金は粗大ごみの処分費用より高くなるケースが多いです。また、「石油ストーブは対象外」とする店舗もあります。事前にサービス内容を詳しくチェックしておきましょう。

④ 不用品回収業者に依頼

ストーブのほかに処分したい品物がたくさんある場合は、不用品回収業者の利用もおすすめです。

1人で運ぶには重い品物もスタッフが運んでくれるうえ、石油ストーブ・ガスストーブは燃料を取り出さないまま処分できます。回収日時を選べるため、ご自分の都合がよいときに処分できるのもメリットです。

しかし、12月や3~4月の繁忙期はなかなか予約がとれない場合もあります。忙しい時期には、割増料金を設定している業者も多いです。処分を決めたらできるだけ早めに申し込み、あらかじめ見積もりをとって料金を確認しておきましょう。

⑤ リサイクルショップに売却

状態がよく、問題なく使用できるストーブはリサイクルショップに売却できる可能性があります。冬に需要が高まるストーブは、9~11月ごろに買取強化キャンペーンを開催しているリサイクルショップも多いです。需要が高まる前に売りに出せば、高価買取も期待できます。

買い取りに出す際は、ストーブを軽く拭いたりサビを落としたりして綺麗にしておくと、より高値が付く可能性が高まります。そのほか、ダイヤルやスイッチの動きや付属品・取扱説明書の有無も重要視されるポイントです。

しかし、買取対象となる品物・条件は店舗によって異なります。メーカー保証期間の期限が迫っている製品や、製造終了から10年以上経っている製品は買取対象外とするリサイクルショップが多いです。

ストーブの場合、買取対象とされるのは「製造からおおむね5年未満」の製品です。5年以上使用したストーブは、人気のメーカー品でない限り買い取ってもらえない可能性が高い点に注意してください。

【参考資料】
ご家庭で使わなくなった製品はリユースショップを活用しましょう|環境省

ストーブの捨て方の注意点

ストーブの処分を決めたら、まず灯油やカセットボンベ、電池を抜きましょう。燃料が残った状態で処分すると、引火・発火など思わぬ事故の原因になりかねません。粗大ごみとして処分する場合は特に注意してください。

石油ストーブの灯油は最後まで使い切るか、給油ポンプや油受けを使って取り出します。残量が多い場合は、灯油タンクごとガソリンスタンドに持っていって処理してもらいましょう。カセットボンベや電池も取り外して、それぞれ処分します。

電池を使うストーブは絶縁処理も施しておきましょう。電池ボックスの上から、または電池ボックス内部に沿わせるようにビニールテープを貼るだけでOKです。暖かくなってストーブを片付ける際にも、このような処理をしておくと火災防止につながります。

ストーブの耐用年数は「5~10年」

ストーブの耐用年数は、5~10年といわれています。10年以上使用していると故障や安全面でのリスクが高まるため、現時点で異常を感じていなくても買い替えがおすすめです。

また、購入から年数が経ったストーブは、修理できない可能性もあります。

家電メーカーは、それぞれの製品について「部品保有期間」を設けています。保有期間内であれば製造が終了した製品でも部品交換・修理ができますが、期限が切れるとメーカーも修理に対応できません

ストーブの部品保有期間は、おおむね「製造終了後5~6年」です。保有期間が過ぎた製品は、修理をしたくても部品が手に入りにくくなるうえ、そのぶん費用もかさみます。新製品を購入した方がお得なケースが多いので、ぜひ検討してみてください。

処分すべきストーブを見極めるポイント

ストーブの劣化状況によっては、10年未満の製品でも買い替えが必要なケースもあります。次のような異常がないかどうか、チェックしてみてください。

  • 点火しない、または点火に時間がかかる
  • 電源が入らない
  • 異音や異臭がする
  • 部屋が暖まらない
  • 炎の強さが安定しない
  • 立ち消えする
  • 液晶画面の表示がおかしい

このような状態のストーブは、使い続けていると発煙・発火や火災などの事故を引き起こす恐れがあります。また、石油ストーブやガスストーブが不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素中毒を起こしかねません。ストーブを使っているときに異常を感じたら、すぐに使用を止めましょう。

残った灯油は翌年に持ち越せる?

石油ストーブの燃料である灯油は、できるだけ1シーズンで使い切るのがおすすめです。

灯油は使用期限こそ定められていないものの、直射日光や高温多湿の環境に弱いという特徴があります。また、水分の混入や酸化でも傷みやすいです。劣化した灯油はストーブの故障や発煙・発火のリスクを高めるため、できるだけ1シーズンで使い切るようにしましょう。

ちなみに、劣化している灯油は薄い黄色を帯びていて、酸っぱいニオイがします。水分が混入している場合は分離しているので、見た目でもわかりやすいです。このような灯油は絶対に使わないようにしてください。

【参考資料】
【危険物】古い灯油を使ってないですか?灯油の取り扱い方法を確認しましょう!|北九州市
今シーズン初めて暖房器具を使用する前に|産総研 安全科学研究部門

余った灯油の活用方法

余った灯油は、車・バイクなどの機械に付着した頑固な油汚れを落とすのに使えます。灯油をスプレーに入れ、汚れに吹き付けてみてください。しばらく放置した後にこすると、するりと汚れが落ちます。

また、洗濯物を部屋干しする際に石油ストーブを使うのもおすすめです。「雨が続いてなかなか洗濯物が乾かない!」というストレスも軽減できます。

翌年まで保管しなければならない場合は?

灯油が大量に余っていて使い切れない場合は、次のような場所に保管して劣化を軽減しましょう。

  • 直射日光・高温多湿を避けられる
  • 火気から離れている
  • 雨風にさらされない

地震による転倒・落下を防ぐため、棚を固定したり滑り止めをつけたりしておくと安心です。

【参考資料】
冬季のガソリン・灯油の取扱いに注意しよう | 東京消防庁

まとめ

家庭用のストーブは、どのタイプであっても粗大ごみや小型家電として処分できます。また、新品を購入する場合はお店で下取りサービスを行っている場合もあるため、お近くの家電量販店が対応していないかどうかチェックしてみてください。

また、まだ十分に使えるストーブはリサイクルショップに売却できる可能性もあります。需要が高まる冬前には買取強化キャンペーンを開催していることも多いため、状態がよいストーブがあれば早めに持っていくとよいでしょう。

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