エアゾール製品(スプレー缶)の処分方法、廃エアゾール製品による爆発事故をまとめました。
目次
エアゾール製品(スプレー缶)の捨て方とは?
エアゾール製品とは
ヘアスプレー、消臭剤、殺虫剤など、噴射ボタンを押すことで内容液と噴射剤の混合物が噴射口から一気に放出される製品のことをエアゾール製品といいます。
エアゾール製品の捨て方
エアゾール製品(スプレー缶)は、中身を使い切ってごみ出ししなければなりません。
噴射剤には可燃性ガスが使われていることが多く、火気や高温によって引火・爆発事故を引き起こす可能性があります。
中身が残ったままごみ出しすると、ごみ収集車やごみ処理施設での引火や破損事故の原因となり、大変危険です。
一般社団法人日本エアゾール協会では、不要になったエアゾール製品のごみの出し方をまとめています。
自治体の処分例
北海道札幌市 | 週2回収集。 中身を使い切って、穴をあけないで、指定ごみ袋と別の透明または半透明の袋に入れて収集日の朝、8時30分までにごみステーションに出してください。 |
千葉県千葉市 | 月2回収集。 ※必ず中身を使い切ってください。(中身を使い切るためにスプレー缶を噴射する場合は、火の気のない、風通しの良い場所で行ってください。可燃性のガスが溜まり、引火したことによる爆発事故が発生しています。) ※穴は開けなくてもかまいません。 |
神奈川県横浜市 | 週2回収集。 1 燃やすごみとは別にして、中身がはっきりと確認できる透明または半透明の袋にまとめて入れてください。 2 火気のない安全な場所で中身を必ず出しきってください。 3 プラスチック製のキャップは外して「プラスチック製容器包装」として出してください。 |
廃エアゾール製品の処理における爆発事故
不動産仲介店舗ガス爆発事故
2018年12月16日、北海道札幌市の不動産仲介店舗で爆発事故が発生しました。
未使用の除菌消臭スプレー缶120本を締め切った室内に噴射し、その後湯沸かし器を点けたところ爆発が起きたとのことです。
参照日本経済新聞「スプレー缶ガス引火か 札幌爆発、不動産店で100本廃棄」
この事故を機に、環境省では廃エアゾール製品の処理における爆発事故防止についての通知が出されました。
参照環境省「廃エアゾール製品の処理における爆発事故防止対策の徹底について(通知)」
産廃収集運搬会社の倉庫で爆発火災
2019年7月6日、大阪府高槻市の産業廃棄物収集運搬会社にて、爆発による火災が発生しました。
事故現場では、当時スプレー缶のガス抜き作業が進められており、うち1缶が爆発を起こしたものと考えられています。
まとめ
廃エアゾール製品の捨て方、過去のエアゾール製品による爆発事故をまとめました。
不要になったスプレー缶は中身を使い切り、適切な処分を行いましょう。
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