熊本地方裁判所は2021年6月23日、建設現場などで排出された生コンクリートの汚泥などを不法に投棄したとして、株式会社城北生コンクリートに罰金500万円の判決を言い渡しました。
城北生コンクリートは同県山鹿市に拠点を置く企業で、経営者は複数の従業員と共謀し、建設現場から排出された生コンクリートの汚泥を、菊鹿町の土地に不法投棄していました。投棄は2020年7月~2020年9月にかけ合計9回に渡るなど、常習的なものでした。
熊本地裁はこうした背景を受け、23日の判決にて「廃棄物の投棄が常態化していて、環境を顧みない悪質な犯行」と指摘。罰金500万円の判決を出しました。
警察への通報で発覚、内偵で浮上
今回判決の出た城北生コンクリートの不法投棄問題は、警察への情報提供を発端に発覚したものです。
情報によると2020年2月ごろ、警察に「生コンクリートが捨てられている」と通報があったとのこと。通報を受けた警察が内偵調査を進めるうちに事件が判明し、経営者らの逮捕に至ったとのことです。