大掃除を早めに始めるメリットは?効率的な順番や必要な道具も解説

新しい年を気持ちよく迎えるため、欠かせない大掃除。しかし、ただでさえ寒くて動きたくない真冬、さらにイベントごとが重なる年末に「しっかり掃除なんてできない!」と負担に感じている方も多いのではないでしょうか?

そのような方におすすめなのが、11月半ばから始める「早めの大掃除」です。この記事では、大掃除を早めに始めるメリットと効率アップするコツを解説します。ぜひチャレンジしてみてください。

大掃除を早めに始めるメリット

「その年最後の大仕事」として、12月末に家じゅうを掃除する方も多いでしょう。けれども、11月半ばごろから始める「早めの大掃除」には、いくつものメリットがあります。

ここでは、次の3つのメリットを解説します。

  • 寒すぎないため掃除しやすい
  • 時間にゆとりができる
  • 粗大ごみ・不用品の回収もスムーズ

それぞれ具体的にご紹介するので、ご自宅や年末の予定をイメージしながらご覧ください。

① 寒すぎないため掃除しやすい

大掃除には、早めに取り掛かることでラクになる工程がたくさんあります。

肌寒い11月も、年末と比べればまだまだ気温は高いもの。水道の水も冷たすぎないため、水拭きや洗剤を使ったゴシゴシ洗いなどもラクにできます。お湯に漬け置きをする場合も、温かさをキープできるため、より洗浄効果が現れやすいです。

さらに、気温が高いと油汚れも落としやすくなります。キッチンのコンロ周りやレンジフード、電子レンジの中など、食べ物かすや油が混ざった頑固な汚れも落ちやすいです。そのぶん水や洗剤を使う量も減るため、経済的でエコな掃除ができます。

また、暖かい日は窓を開けて思い切り換気ができますよね。塩素系漂白剤のように、刺激臭が発生する洗剤を使う掃除にも取り組みやすいです。キッチンシンクのぬめりとりやお風呂・トイレのカビ取り、排水パイプの詰まり洗浄などは、ぜひ早めに始めてみてください。

そのほか、窓や網戸・サッシの水拭き、カーテンやベッドカバーなど大型の布製品の洗濯なども、秋晴れが続くうちに取り掛かるとラクになります。年末に寒い思いをしながら掃除をしなくてもよいと思うと、気持ちも軽くなりますね。

② 時間にゆとりができる

早めに大掃除を始めると、年末にのんびりと過ごせます。

一般的に、大掃除は「年末の仕事納め後に、1~2日程度で」という方が多いです。しかし、年末にはイベントごとや急な来客・予定変更も多いため、腰を据えて掃除に取り組める日がなかなかありません。また、1年分の汚れを2日足らずで綺麗にするのは難しいですよね。

11月のうちから少しずつ大掃除を進めると、急な予定変更にも柔軟に対応できます。計画を立てやすいため、家のすみずみまでしっかり綺麗にできるでしょう。年末には「掃除の仕上げをするだけでOK」という状態にできると、冬のイベントごとも満喫できます。

時間にゆとりがあると、掃除そのものも丁寧に進められます。断捨離をする場合も「年内最後のごみ収集日までに終わらせなければ」と慌てずに済むため、必要・不要を適切に判断しやすいです。「必要なものまで捨ててしまった…」という後悔も防げるので、ぜひ早めに始めてみてください。

③ 粗大ごみ・不用品の回収もスムーズ

早めに大掃除に取り掛かると、粗大ごみや不用品の処分もスムーズです。

年末ぎりぎりに大掃除を始めると、ごみや不用品をなかなか処分できない可能性があります。多くの人が大掃除をする年末は、自治体の粗大ごみ回収への依頼も増えるため、すぐに対応してもらえないケースが多いです。ごみ処理センターへの直接搬入も、混みあっていると時間がかかります。

通常のごみ回収も12月30日~1月5日ごろまで休みになるため、大掃除で出たごみや不用品を来年に持ち越すことになりかねません。すっきりと新年を迎えるためにも、不用品は早めにごみ回収に出せるようにしましょう。

不用品回収業者やプロのハウスクリーニングも、早めだと利用しやすいです。どちらも12月は繁忙期にあたるため、年末に利用しようとすると予約がなかなかとれません。また、平時と比べて利用料が割高になる可能性もあります。

ハウスクリーニング業者の場合、繁忙期の前後には「早割・遅割」のキャンペーンを実施していることもあるため、さらにお得です。年末忙しい方、大掃除がしづらい方は、ぜひ早めに業者の利用を検討してみてください。

【参考資料】
年末年始の資源とごみの収集日程について|横浜市

「早めの大掃除」をさらに効率アップするコツ

せっかく早めに大掃除に取り掛かるなら、効率を上げてしっかり家じゅうを綺麗にしたいですよね。

ここでは、大掃除の効率を上げるコツを3つ解説します。早めの大掃除だからこそできることもあるので、ぜひ試してみてください。

① 「スケジュール表」と「チェックリスト」を作る

「今年の大掃除は家じゅうを綺麗にしたい!」

そのような方は、掃除を始める前にスケジュール表とチェックリストを作ってみてください。家のどこをどのように掃除するか明確にすると、だいたいの所要時間がわかるうえ事前準備もしやすいです。

大掃除のスケジュールは、次の手順で立てるとわかりやすくなります。

  1. 今決まっている予定・イベントをカレンダーに書きこむ
  2. 掃除する部屋や箇所(浴室なら浴槽、床のタイル、壁の水垢…など)をリストアップする
  3. 掃除の方法や必要な道具を洗い出す
  4. 年内のごみ回収の日と照らし合わせながら、「誰が・いつ・どこを」掃除するのか決める

スケジュールの立て方のうち、2・3では「作業内容」に着目するのもおすすめです。お家全体の「大きな布製品を洗う」「窓の水拭き」など、同じ作業を同じ日に進めると効率が上がります。

スケジュールが決まったら、掃除する箇所や工程と誰が・いつ掃除するのかをまとめてチェックリストを作りましょう。「完了したらチェックを入れる」と決めておくと、進み具合が一目でわかります。

大掃除は「断捨離」からスタートするのがおすすめ

大掃除の最初の1歩は「断捨離」です。はじめのうちに不用品を処分しておくと、物理的にスペースが生まれるため掃除がラクになります。

また、ある程度掃除した後に断捨離をすると、せっかく綺麗になった部屋にほこりやちりが落ちてしまいます。掃除中に「これってもう捨てるべきかな?」と悩むことも減ると、作業もはかどります。まず断捨離をして、大掃除をスムーズに進められる状態を作りましょう。

掃除に時間がかかる「水回り」は早めに

断捨離の後は、キッチンや浴室・トイレなどの水回りから掃除を始めるのがおすすめです。

毎日頻繁に使う水回りは、「早めに掃除をしても、年明けまでに汚れてしまうのでは?」と思う方は多いでしょう。しかし、こびりついた汚れやしつこいカビの除去は、大掃除でも特に時間がかかる工程です。ひどい汚れやカビだけでも早めに落としておくと、年末に慌てずに済みます。

早めに掃除に取り掛かると、汚れやカビもしっかり漬け置きできるため綺麗になりやすいです。年末は「いつものお手入れでOK」というレベルにまで掃除しておくと、慌ただしい時期もゆとりをもって過ごせるでしょう。

② 大掃除に必要なものはあらかじめ準備しておく

大掃除に必要な洗剤や道具は、あらかじめいつでも使える状態にしておくと作業がスムーズに進みます。事前に掃除する場所や作業を把握して、どのような洗剤や道具が必要か確認しておくとよいでしょう。

掃除中、必要な道具がないと途中で買い物に行かなければならなくなって作業が滞ってしまいます。お家にない掃除グッズを揃えるだけでなく、手元にある洗剤の量や掃除道具の状態をチェックしておくのも大切です。

また、掃除の途中で見つけた不用品をとりあえず入れておけるボックスを用意しておくのもおすすめです。「置き場がないから」とあたりにぽんぽん置いていると、掃除もしづらくなります。掃除中はとりあえずボックスに入れておいて、後ほどごみ回収に出せるようにまとめたり分別したりするようにしましょう。

最低限用意しておきたい掃除グッズ

次のリストは、大掃除の前に最低限揃えておきたい洗剤・掃除道具です。ご家庭にあるかどうか、今一度チェックしてみてください。

  • 塩素系・酸素系漂白剤
  • ゴム手袋・マスク
  • 雑巾・ウエス
  • バケツ
  • スポンジ・ブラシ
  • ハンディモップ・掃除機 など

油汚れや皮脂汚れ、食べこぼし、ほこりなど、家の中の汚れはほとんどが酸性です。そのため、アルカリ性の酸素系漂白剤・塩素系漂白剤が効果を発揮します。

酸素系漂白剤は、幅広い種類の汚れに対応できるマイルドな効き目が特徴です。漬け置きによって効果を発揮するため、ほかの掃除や家事の片手間に使えます。粉末・液体の2タイプがあるものの、弱アルカリ性なのは粉末のみのため、購入時には注意しましょう。

一方、除菌・殺菌効果が高く、漂白力が強いのが塩素系漂白剤です。浴室やトイレの黒ずみ・カビ、キッチンシンクのぬめりや排水溝の詰まりなど、頑固な汚れにも効果があります。刺激臭を発するため、使用中は必ず換気をしてください。

また、拭き掃除をするときは、濡らした雑巾を複数枚あらかじめ準備しておくと作業がはかどります。衣類の断捨離で出た不要な服を、手のひらより少し大きいサイズに切って「ウエス」として使えるようにしておくのもおすすめです。

【参考資料】
漂白剤・カビ取り剤|大阪府
分かる!酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の違い|東京都クリーニング生活衛生同業組合

あると便利なお掃除グッズ

先にご紹介した洗剤・掃除道具のほか、次のアイテムも大掃除に役立ちます。

  • 重曹・セスキ炭酸ソーダ
  • クエン酸パウダー
  • 新聞紙・キッチンペーパー
  • 食品用ラップフィルム
  • 使い古した歯ブラシ
  • 割り箸
  • 不要なプラスチック製カード など

重曹やセスキ炭酸ソーダは、漂白剤を使わなくても落ちそうな軽度の酸性の汚れを取り除くのに便利です。塩素系漂白剤のような刺激臭も発生しないため、換気があまりできないときにも使えます。

また、クエン酸パウダーは、洗面台の水垢やトイレの黄ばみ・尿石などのアルカリ性の汚れに効果的です。

重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸パウダーは、100倍の水で溶かしてスプレーボトルに詰めておくと使いやすくなります。しつこい汚れには直接振りかけ、湿らせたキッチンペーパーで覆って漬け置きをするとよいでしょう。

割り箸やプラスチック製のカードは、ウエスをかぶせて使うと隅に溜まった汚れをかき出せます。手が届かない隙間の掃除に便利なので、ぜひ活用してみてください。

【参考資料】
すぐに手に入る食品で作る!キッチンがピカピカになる二つの洗剤|UR都市機構
環境にやさしい重曹|鹿屋市

③ 大掃除は午前中から

大掃除は、細かな汚れやちり・ほこりまでよく見える午前中から取り掛かるのがおすすめです。

特に窓の拭き掃除は、日が陰り始めると汚れが見えにくくなります。せっかく拭いても汚れが残っていたり、拭いた跡が目立ったりしやすいです。明るいうちだと比較的暖かいため、窓を開けて水を使うのも辛く感じにくいでしょう。

まとめ

大掃除を早めに始めるメリットと効率アップのコツを解説しました。

まだ暖かい時期に大掃除を始めると、水仕事も辛くないうえ汚れを落としやすいです。何かと慌ただしい年末も、のんびりと過ごせます。さらに、自治体のごみ回収や不用品回収業者、プロのハウスクリーニングなどのサービスも利用しやすいです。

また、大掃除はあらかじめ計画を立てておくとスムーズに進められます。必要な洗剤や掃除道具も把握できるため、事前に用意しておきましょう。今年は早めに大掃除を始めて、ぜひ年末を満喫してください。

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