引っ越しや生前・遺品整理などで家庭からでた粗大ごみなどの不用品の回収方法や注意点について解説します。
目次
不用品の回収方法
家庭からでたごみや不用品はお住まいの自治体(市区町村)のルールに従って処分を行います。
神奈川県横浜市の場合、
- 粗大ごみ:粗大ゴミ受付センターで回収
- 家電リサイクル製品:購入した店舗への申し込み、または横浜家電リサイクル推進協議会受付センターに申し込み
- 引っ越しなど一時的に多量になるとき:横浜市一般廃棄物収集運搬業許可業者に依頼
(引越しごみについては、許可を受けていない引越業者が収集運搬を行うことができる場合があります)
とルール決めされています。
参照横浜市
家電リサイクル法の対象家電
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これらの家電については、家電小売店などによって引き取りが行われ、家電メーカーがリサイクルを行います。
購入したお店が不明な場合、お店での引き取りが不可の場合などは、お住まいの自治体の指示に従って処分をします。
家電リサイクル法に関するコラムはこちら
リユース
中古品の販売店などにリユースを依頼する場合は、「古物商(中古品等の売買)の許可」を有する業者に中古買取を依頼します。
無許可の回収業者に注意!
家庭から出る不用品などの廃棄物は「一般廃棄物」となり、家庭の不用品を回収できるのは、「一般廃棄物処理業の許可」をもつ業者です。
「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」のみを持っている業者は不用品回収できないので注意が必要です。
市区町村の許可を得て、適切に処理を必要があり、市区町村の許可や委託を受けていない回収業者が収集することは認められていません。
「無許可」の回収業者とは?
環境省のホームページに掲載されている無許可の廃棄物回収業者の例として、
- 街中を大音量で巡回
- 空き地で回収
- チラシを配布
- インターネットで広告
が挙げられています。
無許可の回収業者の実態
無許可の廃棄物回収業者による、
- 不法投棄
- 不適正処理
- 不適正な管理による火災
などの事例が報告されています。
また、全国の消費生活センターへの相談も全国で増加しており、
- 事前の説明とは異なるサービスや高額な料金を請求される
- クーリングオフができない
- 一度無料回収をお願いした後、何度も廃棄物がないか訪問される
などのトラブルも多数報告されています。
相談事例は2021年度には2,000件を超えており、2022年11月に注意喚起がおこなわれました。
参照独立行政法人国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」
無許可の回収業者に依頼した場合のリスク
無許可の回収業者に不用品の回収を依頼し、不法投棄された場合、依頼主にも責任があるとみなされ、3年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはこの併科が科されます。
さらに高額な処理費用を請求される可能性もあります。
不法投棄に関するコラムはこちら
まとめ
引っ越しや生前・遺品整理などで家庭から出る不用品の処分方法や注意点をまとめました。
- 市区町村のごみ回収方法に従って処分する
- 一般廃棄物処理業の許可を持っている回収業者にお願いする
広告などに惑わされず、しっかりと確認したうえで正しく処分をしましょう。
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