画像:環境省より引用
環境省は2024年12月6日、令和5年度(2023年)に確認された産業廃棄遺物の不法投棄事案等に関する調査結果を取りまとめた「産業廃棄物の不法投棄等の状況(令和5年度)について」を公表しました。
同資料によると、2023年度は新たに100件の不法投棄事案が確認されました。投棄総量は約4,2万トンで、5,000トンを超える大規模事案も2件ほど確認されている状況とのこと。134件、約4.9万トンという2022年度の不法投棄事案と比較すると全体としては減少しているものの、依然として悪質な投棄が後を絶たない状況が浮き彫りとなりました。
不法投棄の実行者としては、排出事業者が最多数を占め、無許可事業者、許可事業者の順に続きました。投棄された廃棄物量はガレキ類が最多を占め、建設混合廃棄物、汚泥類と続いている状況です。環境省は不法投棄の防止に向け、都道府県等への支援や連携を継続し、早期発見や早期対応の取り組みを推進するとしています。