静岡県産業廃棄物協会は2020年11月12日、県内の行政組織などと協力し、富士山山麓周辺に投棄されているゴミや廃棄物などを協力して撤去したと明らかにしました。
作業の目的は富士山の景観や自然を保護するため。富士山周辺は国内外から多数の観光客が往来する名所ですが、これに関連しての一般ごみの投棄や事業者による土砂の不法投棄など、廃棄物による景観悪化が懸念されている状態でした。
情報によると、集まった20名ほどの人員は、クレーンや手作業で各所のゴミを回収したとのこと。域内には多数のゴミが投棄されている様子が確認されたとしています。
好アクセスで投棄増加か
県産業廃棄物協会は、富士山周辺に不法投棄が相次ぐ理由の一つとして、整備された道路などの「好アクセス」要因を挙げています。
情報によると、富士山周辺は茂みが多く、投棄したゴミなどを隠しやすい環境ですが、一方で道路が整備されており市街地との接続も良いため、投棄されやすい条件が揃っているとのこと。
また、一般人だけでなく事業者によるものと思われる投棄も多く、処理の難しさが浮き彫りになっています。