三重県が「廃棄物110番」を導入、一億総カメラマンで不法投棄に対抗か

不法投棄防止にも、テクノロジーや情報通信を活用した事例が増えています。三重県はこのほど、スマートフォンによる不法投棄通報システム「廃棄物スマホ110番」を導入しました。

「廃棄物スマホ110番」はスマートフォンの機能性を活かした新しい通報システムです。従来、不法投棄の通報は電話などによるものが主流でしたが「廃棄物スマホ110番」では通報者が投棄現場の位置情報を送信したり、証拠となる写真を添付することが可能とのこと。スマートフォンは「一億総カメラマン」と揶揄されるほどの収集力・拡散力を有するため、電話やFAXよりも有力な情報を得やすくなるものと見られます。

三重県によると、同県では毎年1,000トンもの不法投棄が確認されており、その大部分が建築廃材などの産業廃棄物です。同県はこのため、「廃棄物スマホ110番」を通じて住民による監視力を高めることで、不法投棄防止に取り組むものと見られます。

〈参照〉廃棄物ダイヤル110番等について/三重県
〈参照〉三重県 産業廃棄物の不法投棄情報をスマホで通報/NHK NEWS WEB

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