
新潟県燕市の河川にて有害物質「トリクロロエチレン」が流出していた事件について警察当局は2019年6月18日、県内の金属製品製造会社とその代表取締役の80代男性を廃棄物処理法違反の疑いで書類送検したと明らかにしました。
代表らは自社の工場付近の水路に、業務で私用したトリクロロエチレンを不法投棄していた疑い。当局によると、代表らは容疑を認めているとのことです。
市の環境調査により発覚
代表らの不法投棄は2019年3月に実施された市の環境調査により明らかになりました。燕市が河川の水質調査を進めたところ、基準値を超える「トリクロロエチレン」の流出が確認されたため、調査を実施。同社の関与が判明したため、警察に通報したところ、今回逮捕へと繋がりました。
トリクロロエチレンは、腎臓など人体への影響が懸念される有害物質。金属機器の洗浄などには有用なため、工場で使われることの多い薬剤です。