画像:福岡県より引用
福岡県の環境部監視指導課は2022年5月2日、県内にて発生する不法投棄を防止するため、空中から山間部等を観察するスカイパトロールを2022年4月28日に実施したと発表しました。
スカイパトロールは福岡県が県警と協力して実施するもので、ヘリコプターに乗り込み空中から不法投棄の有無を観察するという内容です。同事業は不法投棄が顕著であった1997年より実施され続けているもので、これまで複数の発見事例が挙がっています。
なお、観察対象となるのは一部区域を除く県内全域。主に陸上での観察が難しい山間部等を中心で、不法投棄のほか違法な野外焼却の発見にも効果が期待されています。
ドローンにAI、スマートフォンも、新時代技術活かした監視網
近年、不法投棄の発生件数は全国規模で減少傾向にあります。
理由の一因として監視体制の強化が挙げられます。特に近年は都市部において人工知能を駆使した監視カメラの導入が進むほか、地方部においてドローンによる安価な空中監視が進むなど、防止体制の強化が顕著です。
また、一部自治体では未発見の不法投棄を通報した市民に対し報償を支払う制度も導入。市民のスマートフォンを活用した通報システムと合わせる動きも出ており、不法投棄の難度は上昇しているものと見られます。