画像:伊豆市より引用
宗教法人「平和寺」の土地に投棄された廃棄物入りの土砂をめぐる、伊豆市と平和寺の損害賠償事件において、平和寺側が争う姿勢を示しました。
同事件は、伊豆市平和寺敷地内に投棄されたプラスチック片などを含んだ土砂約7,000㎥が、伊豆市の敷地や柿木川に流入し堆積したとされる問題です。市は不法投棄者が平和寺の役員であったとして、平和寺側に責任を追及する姿勢を見せていました。
一方、平和寺は争う姿勢を示しています。訴状などによると、平和寺側は第1回口頭弁論において、不法投棄への関与や共謀を否定し「土砂の投棄や共謀したという事実はない」と主張しているとのことです。
汚濁対策必要など求め争い
土砂の流入した柿木川は途中で、アユ漁などで知られる狩野川の支流と合流する河川です。
報道などによると、流入した土砂は柿木川の水流を下り、狩野川との合流地点で茶色く濁った様相を呈していたとのこと。伊豆市が実施した調査によると、有害物質は検出されていないものの、近隣住民やゴルフ場などから懸念が出ていました。
なお、伊豆市側はこれを受け、柿木川にフィルターをつけた柵を設置するなどの対策を実施。対策にかかった費用などを求め、平和寺の責任を問うとしています。