静岡県伊豆市は2021年2月26日、敷地内に産業廃棄物を含む土砂など約7,000立方メートル分が投棄されている問題に関連して、同市大平柿木の宗教法人「平和寺本山」の代表役員らを提訴しました。
問題となっているのは、同法人の敷地内に2020年10月ごろより持ち込まれるようになった、廃プラスチックやガレキなどの産業廃棄物を含む土砂の流出です。伊豆市によると、この土砂の一部は隣接する柿木川や市有地に流出しており、市側は環境悪化の防止から、土砂防止柵の設置や複数回に渡る水質検査を余儀なくされたとしています。
訴状などによると伊豆市側は、土砂防止柵の設置費用など1,830万円の賠償を求めている状況。平和寺本山に対して責任を追及する姿勢を示しています。
平和寺は自身も被害者と主張
敷地内の産廃投棄がきっかけで訴訟となった今回の事件ですが、平和寺側は「自身も被害者」と主張しています。
情報によると、同法人の関係者は訴状へのコメントを避けつつ、不法投棄は解任した責任役員らが行ったと主張。平和寺も被害者との立場を示しているとのことです。