
山梨県の長崎幸太郎知事は2019年7月、静岡・山梨の両県をはさむ雨畑川にコンクリート片が不法投棄された問題について、「不法投棄が事実であれば、厳正なスタンスで臨みたい」と厳しい表情で伝えました。
知事が言及した問題は、雨畑側の上流から大量のコンクリート片が発見された事件。雨畑川はコンクリート片の影響で濁り、駿河湾で採れるサクラエビの急激な減少につながったと見られています。
事件解明に向け捜査続く
この問題で不法投棄が疑われているのは、東京都の採石業者・ニッケイ工業と、同県南部町の生コン業者など複数の企業です。
発見されたコンクリート片は、生コンを製造する過程の副産物として生産される「残コン」。雨畑川から発見された残コンは大量の砂利で覆われており、山梨県警などは証拠隠滅の可能性もあると見て、廃棄物処理法違反および河川法違反の疑いで、捜査を進めているとのことです。