
佐賀県伊万里市黒川町の黒塩地区で、県内最大規模となる民間産業廃棄物処分場の建設計画が進んでいる。すでに地元地区の同意を得て、3月には県の設置許可を受けた。同市の深浦弘信市長は1日の定例会見で計画に触れ、「基本的には民間事業者による計画。今後住民の不安が生じた際は、県に説明責任を果たしてもらいたい」とくぎを刺した。
処分場は石綿や水銀などの産業廃棄物や廃プラスチック類などを処理する管理型で建設する。埋め立て面積約5万3千平方メートル、容量約110万立方メートルを予定。処分場には遮水シートを施して廃棄物に触れた水の地下への浸透を防ぎ、浄化処理をした上で隣接する伊万里湾に放流する。
事業者は神戸市にグループ本社がある「肥前環境」で、県循環型社会推進課によると、埋め立て期間は約20年を計画。今後1年近くかけて整地作業などを行った後、受け入れ設備などの工事に着手。事業を始める際は産業廃棄物については県に、一般廃棄物については市に許可申請が必要になるという。
参照西日本新聞