熊本県警は2021年8月24日、建築事業などで排出された産業廃棄物を社有地に不法投棄した疑いで、熊本県多良木町(たらぎまち)の建設会社社長を逮捕しました。
情報によると、逮捕された社長は自社でリフォーム事業の請負などを手がけており、事業として排出された住宅の柱や建材および石膏ボードなどの産業廃棄物を多良木町内の社有地に投棄したものと見られています。また、投棄には従業員3名も共謀していた疑いがもたれているとのこと。
投棄現場では重機で掘ったと見られる数メートル程度の穴が見つかっており、なかには大量の廃材が投棄されていました。投棄量は少なくとも9トンを超えているものと見られており、警察は捜査を進める方針です。
処分費用惜しさの犯行か
逮捕された建設会社の社長は警察の調べに対して容疑を認めているとのことです。
動機は「処分費用を抑えるため」と供述しているとのこと。本来負担するはずの処分費用を抑え利益を追及するというスタンスは、同様の事件で比較的多くみられる動機です。
なお、社長らが投棄した時期は2020年6月~2021年3月ごろと見られていますが、投棄物の中には2020年7月に熊本を襲った豪雨災害に伴うものも含まれているとのことです。