液体洗剤・柔軟剤の捨て方は?注意点や劣化した洗剤の見分け方を解説

洗剤・柔軟剤がご自分や家族に合わず、そのまま残っているご家庭も多いのではないでしょうか?

また、引越しや実家の片付けの際に「使っていない古い洗剤がたくさん出てきた!」という方もいるかもしれません。洗剤や柔軟剤をどのように捨てたらいいのか、容器ごと捨ててよいのか悩みますよね。

この記事では、特に液体洗剤の捨て方を詳しく解説します。洗剤の使用期限や劣化の見分け方、活用方法も紹介しますので、ぜひ試してみてください。

液体洗剤・柔軟剤の捨て方

液体洗剤や柔軟剤は、捨てたい量によって処分方法が異なります。

少量の場合、ある程度まとまった量の場合の捨て方をそれぞれ解説します。

少量ならしっかり薄めて排水口へ

少しだけボトルに残った洗剤・柔軟剤や漂白剤は、トイレや洗面所、お風呂場などの排水口に流して処分しましょう。

原液だけをそのまま流すのではなく、蛇口から水を出しながら少しずつ流していきます。原液をそのまま流すと、排水管を傷める恐れがあるためです。また、一気に洗剤を流してしまうと泡立ってしまいます。

流す水の量は、洗剤50mlにつき5リットルが目安です。蛇口を少しひねった状態で出てくる水量は1秒間に200mlなので、50mlの洗剤を処分する際は20~30秒ほど水を流すとよいでしょう。作業時は窓を開けて通気性を確保し、肌や目を守るためゴム手袋や保護メガネを着用しておくと安心です。

【参考資料】
下水道利用の注意点|新潟市
水のめやすはどれくらい? | 関市

大量なら古紙・古布に染みこませて可燃ごみに

ある程度まとまった量の液体洗剤・柔軟剤は、不要な紙や布、新聞紙に染みこませて可燃ごみに出しましょう。液体であれば、食器用洗剤や掃除用洗剤も同じ方法で捨てられます。

洗剤を染みこませる際は、ポリ袋や牛乳パックに古紙・古布を詰めたうえで少しずつ注いでいくと、周りを汚しにくいです。紙類を使う場合は、あらかじめくしゃくしゃにしておくと吸収しやすくなります。

すべて吸収させた後は、洗剤が漏れないようにしっかり密閉しましょう。ポリ袋なら口を固く結び、牛乳パックなら粘着テープを巻いておきます。可燃ごみに出せば処分完了です。

液体の処理に便利なアイテム

牛乳やジュースなどの紙パックは、洗剤や食用油、調味料などの液体の処理に便利なアイテムです。

飲料の紙パックの内側は、中身が漏れないようにコーティングされています。また、未開封の状態では牛乳やジュースの香りも感じませんよね。

液漏れ・ニオイ漏れを起こしにくいよう設計されているため、ごみ出しの際に漏れ出てトラブルになりやすい液体の処分に役立ちます。また、上でご紹介したように液体を注ぐ際も、紙パックなら安定して置けるため作業がラクです。

また、中に詰める吸収材には紙おむつやペットシーツもおすすめです。高吸水性ポリマーが使われているため、大量の液体も効率よく回収してくれます。ご家庭にあれば、ぜひ活用してみてください。

液体洗剤・柔軟剤を捨てるときの注意点

量に関わらず、液体洗剤を処分する際は次の4点に注意してください。

  1. 液体洗剤をボトルごと捨てない
  2. 異なる性質の洗剤を混ぜない
  3. 塩素系漂白剤の取扱いには注意
  4. 排水に流す際は十分に水を流す

それぞれを詳しく解説します。

① 液体洗剤はボトルごと捨てない

液体洗剤や柔軟剤をボトルに入れたままごみに出すことはできません

洗剤や食用油など、液状のものをそのままごみ袋に入れて回収に出すと、収集車に詰め込む際や運搬中に容器が破裂して飛び散る恐れがあります。回収場所で中身が飛び散ると、収集スタッフの方だけでなく通行人や近隣の住宅・設備にもかかってしまいます。

人に怪我をさせてしまう恐れもあるので、洗剤などの液体を捨てる際は必ず分別してください。洗剤のボトルを可燃ごみとして捨てられる自治体でも、中身は先にご紹介した方法で処理しましょう。

【参考資料】
液体物をごみ袋に入れないでください!|福岡市

② 異なる性質の洗剤を混ぜない

処分したい洗剤や柔軟剤がたくさんある場合、複数の洗剤を混ぜるのは避けてください。

洗剤や柔軟剤は、原液の状態では香りが強いです。1つひとつはよい香りでも、混ざってしまうとニオイで気分が悪くなりかねません。また、成分どうしが思わぬ反応を起こしてトラブルに発展する可能性もあります。

排水に流す際は作業の時間を空け、それぞれが混ざらないように注意しましょう。大量の洗剤を可燃ごみに出す場合も、ポリ袋や牛乳パックは処分する洗剤の数だけ用意してください。

【参考資料】
身近にある洗剤の事故に注意!|東京消防庁

③ 塩素系漂白剤の取扱いに注意

塩素系漂白剤のように「まぜるな危険」という表示がある洗剤は、十分注意して処理しましょう。もし酸性の物質と混ざってしまうと、塩素ガスが発生するため危険です。

洗剤は、酸の強さによって酸性・中性・アルカリ性に分けられます。洗濯用液体洗剤は、主に中性・アルカリ性の2種類です。酸性洗剤は水回りの掃除用として使われることが多く、洗濯洗剤にはあまりありません。

アルカリ性の塩素系漂白剤が酸性の物質と混ざると、人体に有害な塩素ガスを発生させます。塩素ガスは少量でも目や鼻を刺激する気体で、吸い込むと肺水腫や呼吸器障害を引き起こす恐れもある物質です。高濃度では意識障害を引き起こす場合もあり、死亡事故も報告されています。

例えば、トイレやお風呂を掃除した直後に塩素系漂白剤を流して処分しようとすると、酸性洗剤の成分と反応してしまう可能性があります。置き型洗浄剤や消臭剤をトイレに設置している場合も、漂白剤を流すのは避けてください。

また、酸性洗剤だけでなく、酢やレモンなど酸性の食品やクエン酸、アルコールと漂白剤が混ざるのも危険です。掃除でクエン酸を使う際も、ほかの洗剤と混ざらないよう十分に注意しましょう。

【参考資料】
トイレの清掃中、洗剤がなくなり別の洗剤を使ったところ、塩素中毒になる|職場の安全サイト|厚生労働省
まぜるな危険!(まぜると危険な洗浄剤を知っていますか?)|横浜市

④ 排水に流す際は十分に水を流す

先にも触れましたが、少量の洗剤を排水口に流して処分する際は十分に薄めましょう。

洗剤を一気に流すと排水管を傷めるだけでなく、詰まりの原因にもなりかねません。塩素系漂白剤は、金属を錆びさせてしまう場合もあります。洗剤を流したことで、自宅や周辺の排水設備を修理しなければならなくなるのは避けたいですよね。

また、洗剤は日々の洗濯・掃除で排水として流れていきますが、水質汚染・環境汚染の一因であるのは否めません。そのうえ、大量の洗剤をそのまま排水に流すと、下水処理場の処理能力が低下する可能性もあります。そのぶん使用電力も増えてしまうため、液体洗剤は適切な処分を心がけてください。

【参考資料】
異常水質事故|埼玉県
【補助資料】 化学物質の身近なギモン|労働基準監督署

洗剤容器の捨て方・分別方法

液体洗剤のプラスチックボトルの処分方法は、大きく分けて「可燃ごみ」か「資源ごみ」です。以下の5つの自治体では、分別ルールを次のように定めています。

自治体 捨て方
東京都世田谷区
千葉県千葉市
可燃ごみ
神奈川県横浜市 プラスチック資源
神奈川県川崎市
埼玉県さいたま市
プラスチック製容器包装
(容器包装プラスチック)

いずれの場合も、ボトルを処分する際は中身を軽くすすいでおきましょう。

粉末・ジェルボール型洗剤の捨て方は?

液体洗剤だけでなく、粉末・ジェルボール型洗剤も基本的に「可燃ごみ」として処分できます。

粉末洗剤は、中身が散らばらないように二重にしたポリ袋に入れて固く口を縛れば、容器ごと可燃ごみに出せるケースも少なくありません。ただし、粉末洗剤の紙箱を「資源ごみ」として回収する自治体も多いので、あらかじめチェックしておきましょう。

ジェルボール型洗剤は、古紙・古布に包んだうえでポリ袋に入れ、可燃ごみに出してください。ちょっとした刺激で薄膜が破れてしまうため、液漏れ対策はしっかり施しましょう。

洗剤の使用期限は?

メーカーによっては年単位で使用期限の目安を提示しているものの、多くの洗剤・柔軟剤には明確な使用期限が設けられていません

長期間保管していた洗剤が使えるかどうか悩んだときは、「製造日、または開封日からどのくらい経っているか」「未開封、または本体容器に入っているかどうか」を基準に判断するとよいでしょう。使用できる洗剤の目安は次のとおりです。

  • 未開封の本体容器に入っている→製造日から約3年
  • 開封済みの本体容器に入っている→開封してから約1年
  • 未開封の詰め替え用→製造日から約1年

特に塩素系漂白剤は、購入から約3年で効果が著しく弱くなります。古い漂白剤は使用せず、処分するのが無難です。

劣化した洗剤を見分けるポイント

次のような状態の液体洗剤は、劣化している可能性が高いです。

  • 香りや色が変化しているもの
  • 液体洗剤の中にかたまりがある
  • 通常よりも粘度が高い、ドロドロしている

劣化した洗剤は、洗浄力も弱くなっています。また、肌トラブルを起こす恐れもあります。このような状態の洗剤は、上記の使用期限以内であっても廃棄しましょう。

洗剤は、直射日光が当たる場所や高温多湿の環境に保管されていると、成分が劣化しやすいです。現在使っている分だけでなく、詰め替え用やストックの保管場所にも気を配りましょう。

余った洗剤の活用アイデア

「香りが好きで購入したものの、肌に合わなかった…」
「もらった洗剤が好みに合わず、そのままになっている」

このような洗剤を「もったいなくて捨てられない!」とお困りの方も多いのではないでしょうか?

実は、洗濯用の液体洗剤は掃除にも使えます。例えば、次のような掃除の際に活用してみてください。

  • シンクや鏡の水垢落とし
  • 窓ガラスの拭き掃除
  • 床の雑巾がけ・モップがけ

シンクや鏡の水垢は、洗剤の原液を含ませたスポンジでこすり洗いをすると綺麗になります。頑固な水垢は、洗剤を染みこませたキッチンペーパーでパックするとより効果的です。

窓ガラスや床の拭き掃除は、原液ではなく水に薄めた洗剤を使います。洗剤を少量溶かしたバケツの水で拭き掃除やモップがけをすると、窓ガラスの水垢や汚れ、フローリングについた皮脂などが落ちやすいです。

粉末洗剤の場合も、排水口やシンクにそのまま振りかけてこすり洗いをしたり、水に溶かしてスプレーを作ったりして活用できます。スプレーは油汚れの掃除にぴったりです。頑固な汚れには、こちらもキッチンペーパーでパックをするとよいでしょう。

また、中性洗剤はゴールドやシルバーのアクセサリーのメンテナンスにも使えます。洗剤を少量溶かしたぬるま湯にアクセサリーを5分ほど漬けておくと、汚れが浮いて拭き取りやすくなります。ただし、宝石などの飾りがついたアクセサリーには使用できないため注意が必要です。

まとめ

洗剤や柔軟剤は、捨てたい量によって処分方法が異なります。少量の場合は、十分な量の水で薄めながら排水として流しましょう。まとまった量がある場合は、古紙や古布に染みこませて密閉したうえで可燃ごみに出してください。

液体洗剤のボトルは、可燃ごみか資源ごみとして扱う自治体が多いです。可燃ごみとして処分する場合も、中身と容器は必ず分別しましょう。分別作業は記事内でご紹介した注意点を踏まえたうえで、慎重に行ってください。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事