画像:株式会社アジラより引用
人工知能製品開発などを手掛ける株式会社アジラは2022年6月1日、古野電気株式会社とともに人工知能を搭載した監視カメラによるクラウド型の不法投棄・不法侵入防止システムの提供を開始すると発表しました。
アジラ社によれば、同システムは人工知能を搭載した監視カメラとクラウド技術を組み合わせたもの。屋外設置した監視カメラが不審な人物や不法投棄の様子がうつりこむと、これをアルゴリズムにより解析し、証拠画像の撮影を行うとのこと。異常が発生した際は、管理者に通知したり、警告を発するなどが可能です。
また、同社によれば、システムに使用するカメラは状況に応じて静止画データで送信する機能を備えているため、通信量を圧迫することなく円滑な検出が可能とのこと。これにより、設置台数が数百台に及ぶ大規模な現場にも対応できるとしています。
不法投棄の抜本的な解決へ
株式会社アジラは開発に至った理由として、持続可能な社会の実現を掲げています。
同社によると、産業廃棄物や家庭ごみの不法投棄は長年問題となり続けてきた課題で、時には火災や水質汚濁や土壌汚染などの原因にもなってきたとのこと。投棄者は人目を避ける傾向があるため、自然保護区など監視の目が届きにくいエリアにも侵入するケースも懸念されます。
同社は今回の不法投棄・不法侵入防止システムがこうした不法投棄に対する抜本的な対策になり得ると期待感を表しました。