宮城県警は2019年4月4日、宮城県丸森町の太陽光発電所建設地に石膏ボードなど約36万トンの廃棄物を投棄した事件に関連して、産業廃棄物処理法違反の疑いで会社役員の容疑者を逮捕したと明らかにしました。
県警によると、容疑者は2018年8月1日~9月6日に発生した不法投棄問題に指示役として関与した疑い。既に逮捕された実行犯ら4人と、土地の所有者との間を取り持ち、投棄現場にも居合わせていた可能性もあるとのことです。
発電所建設予定地に約36万トンの不法投棄
事件の発端は、2012年にまでさかのぼります。
当時の土地所有者の関係者は、リサイクル業者に移送するために石膏ボード200トンを同敷地に持ち込み保管。その後、土地所有者と発電事業者の間で土地売却の話がまとまり、所有者は石膏ボードの処分を実行犯ら4人に約1,400万円で委託しました。
ところが実行犯らは廃棄物の運版許可を得ておらず、土地を掘り下げ石膏ボード埋没。これを知った工事関係者の通報を受け県警が現場検証を実施したところ、地下から大量の石膏ボードが詰められたフレコンバッグが見つかり、明るみに出た形です。