
画像:東海NEWS WEB名より引用
愛知県労働局は2025年1月16日、有害物質アスベストを含んだ廃棄物を適切に処理せず放置した疑いで、名古屋市(愛知)の産業廃棄物収集運搬業者「サーライン」と70代男性の社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
愛知労働局によれば、サーライン社は一宮市千秋町にある屋外施設で、2021年8月以降、アスベストを含む廃棄物を適切に管理せず放置し、他の業者に譲り渡した疑いが持たれています。アスベストは肺がんなどを引き起こす危険性があるとされ、現在は製造や使用が原則禁止されている素材です。譲り渡しは、同社より処理を任された業者が通報し発覚しました。アスベストを含む廃棄物の譲渡に関連して検挙されるのは愛知県内で初めての事例です。
情報によると、サーライン社が放置した問題の廃棄物は現在も屋外に放置されたままです。健康被害が懸念される事態ですが、愛知労働局によれば、公表時点で粉塵が直ちに飛散するおそれは少ない、とのこと。2024年10月に実施した濃度測定でも飛散は検出されていません。ただし、今後状況が変化する可能性は想定され、現場となった一宮市は会社側に対応を求めている状況です。