患者情報含む書類が謎の大量不法投棄、問われる重要文章の処理方法

産廃ニュース

画像:十和田中央病院より引用

青森県十和田市の十和田中央病院は2022年4月25日、入院患者の個人情報を含む同院保有の院内機密文書が、大量に不法投棄されていたと明らかにしました。

情報によると2022年4月25日、市民から十和田中央病院に対し、「河川敷に大量の文章が投棄されている」と通報が入ったとのこと。同院職員が確認したところ、病院から約1kmほど離れた奥入瀬川の歩道脇の幅20m~30mに渡って書類が散乱している様子が確認されました。

これを受け、同院では職員が不法投棄に関与したものと見て、聞き取り調査を実施しています。ただし、文章管理にあたっていた職員2名はいずれも関与を否定している状況です。

センシティブ情報流出の可能性

十和田中央病院によると職員が回収した文章には、75名の患者情報を含む入院記録のほか、処方箋や注射伝票、食事の名札などが含まれていました。

医療機関には一定期間に渡り、診療録の保管義務が課されています。回収された文章はいずれも対象外とされていますが、投棄から時間が経過していることもあり、現場から散逸した未回収記録が存在する可能性も否定できない状況です。

改正個人情報保護法では、個人の病歴に関わる情報はセンシティブ情報として扱われ、オプトアウトの規制など通常の個人情報より強い保護管理が求められます。同院では本来、該当文章を焼却する予定としていましたが、手続き的不備から見直しを迫られる状況です。

代替案としてはシュレッダーの導入などが検討されていますが、専門の処理業者を介した不正のないフローによる、溶解処理などが求められる可能性も指摘されます。

参照個人情報の漏えいに関するご報告

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