カーペットをうまく切るコツは?分別方法と捨て方の注意点を解説

年末の大掃除や断捨離で、使い古したカーペットを処分することもあるかもしれません。

カーペットは、一般的に粗大ごみとして扱われます。しかし、粗大ごみの処分には手間がかかるため、面倒に感じる方も多いのではないでしょうか?

実は、カーペットは小さく切って可燃ごみや不燃ごみとして処分することもできます。この記事では、カーペットをうまく切るコツと詳しい捨て方を解説します。ぜひ試してみてください。

カーペットは切って捨てると安く済む

一般的に、カーペットは「粗大ごみ」として処分されています。自治体によるものの、2畳以上のカーペットであれば粗大ごみとして扱われるケースが多いです。

しかし、粗大ごみにならないサイズまでカットすれば、カーペットを可燃ごみや不燃ごみとして捨てられる自治体もあります。カレンダー通りのごみの日に、ほかの可燃ごみ・不燃ごみと同じように回収場所に持っていけばOKです。

可燃ごみや不燃ごみとして捨てると、粗大ごみのように事前の回収申し込みや処理券の購入をする必要がありません。さらに、粗大ごみは申し込みから回収日まで時間がかかることもありますが、可燃ごみや不燃ごみは月に何度も処分のチャンスがあります。

手間や費用の代わりにカーペットを切る作業が発生しますが、正しい手順やコツを踏まえておけば、大きなカーペットでも1〜2時間で処理できます。不要なカーペットで室内のスペースをとりたくない方、できるだけ早く処分したい方はぜひチャレンジしてみてください。

カット後のカーペットは「素材」によって分別

小さく切ったカーペットは、素材によって可燃ごみか不燃ごみに分別します。切る前にカーペットのタグを見て、素材をチェックしておきましょう。

可燃ごみとして処分できるのは、次のように自然素材のみで作られたカーペットです。

  • ウール
  • 綿
  • リネン
  • 竹、いぐさ など

一方、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維が含まれているカーペットは、不燃ごみとして処分します。裏地にゴム素材の滑り止めがついた製品や、タイルカーペットも不燃ごみです。

防音・防炎などの機能があるカーペットも化学繊維が含まれているケースが多いため、不燃ごみとして処分しましょう。

「粗大ごみにならないサイズ」は自治体によって異なる

可燃ごみや不燃ごみとして処分できるカーペットのサイズは、自治体によって異なります。例えば、以下の自治体では次のように定められています。

  • 神奈川県横浜市・川崎市:50cm未満
  • 埼玉県さいたま市:90cm未満
  • 静岡県静岡市:100cm未満
  • 千葉県千葉市、兵庫県神戸市など:可燃ごみの袋に入るサイズ

また、カーペットを折りたたんで規定のサイズ未満にまとめられれば、切らなくても可燃ごみや不燃ごみとして処分できる自治体も多いです。

一方、東京都世田谷区のように、カーペットやラグなどの厚みがある布製品は「大きさに関わらず粗大ごみ」とするケースもあります。お住まいの市区町村の分別ルールがどうなっているのか、1度確認してみてください。

【参考資料】
ごみの分別に迷ったら|川崎市
もえるごみの出し方|さいたま市
「カーペット(指定袋に入る)」は何ごみで捨てればいいですか?|神戸市
ごみの出し方|世田谷区

【注意】ホットカーペットを切って捨てるのは危険!

一般的なカーペットやラグは小さく切って処分できますが、ホットカーペットは例外です。切らずにまとめて、粗大ごみとして処分してください。

ホットカーペットの内部には、電熱線が入っています。電熱線は非常に硬いため、ご家庭で切るのは難しいです。さらに、帯電しているホットカーペットを無理に切ろうとすると、感電や発熱・発煙の恐れもあります。

ホットカーペットを捨てる場合は、自治体のルールに沿って粗大ごみとして処分しましょう。また、千葉県柏市のように規定のサイズ未満のホットカーペットは不燃ごみとして扱うケースもあります。お住まいの自治体のルールを確認してみてください。

【参考資料】
電気カーペット「1.破断した発熱体からの発煙」|独立行政法人 製品評価技術基盤機構
ホットカーペット|柏市

カーペットを切る捨て方の手順

「可燃ごみや不燃ごみとして処分できたらいいけど、カーペットを切るのは大変そう…」

そう感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、カーペットを切るのに必要な道具と作業の手順を解説します。事前に道具を揃え、作業をスムーズに進めましょう。

まずは必要な道具を揃えよう

カーペットを切るのに必要なのは、例えば次のような道具です。

  • 布用カッターや裁ちばさみ、カーペットカッターなど
  • 定規やスケールなど
  • ビニールひも
  • 軍手
  • ビニールシートや新聞紙
  • 掃除機
  • ごみ袋

カーペットは、基本的にカッターやはさみで裁断できます。裁縫用の大きな裁ちばさみだと、より切りやすいです。

ホームセンターなどには、専用の「カーペットカッター」もあります。厚手のカーペットも軽い力でカットできるうえ、段ボールやチューブ、薄いベニヤ板などの切断にも便利です。1000円前後の安価な製品もあるため、この機会に試してみるのもよいでしょう。

カーペットを切る作業では、糸くずやほこりが大量に出ます。ビニールシートや新聞紙の上で作業をして、後片付けの仕上げに掃除機をかけるとラクです。

また、いつも通り回収場所に持っていっても、ごみ袋が重すぎると回収してもらえないこともあります。重たいカーペットを処分する場合は、複数のごみ袋を用意して分けて入れてください。

カーペットを切る手順

カーペットを切る前に、作業する部屋の床や壁をビニールシートや新聞紙で保護しましょう。畳敷きではなく、フローリングの部屋で作業すると後片付けがラクです。

汚れても構わない服装に着替え、軍手やマスクを身に付けたら、次の手順で少しずつ切っていきましょう。

  1. 新聞紙やビニールシートを敷いた上にカーペットを広げる
  2. 規定の大きさに揃うように切る
  3. カットしたカーペットを数枚ずつまとめて、ビニールひもで縛る
  4. ごみ袋に入れて処分

なるべく大きさが揃うように切ると、後でまとめやすくなります。油性マジックなどで、あらかじめ印をつけておくのもおすすめです。カッターを使う場合は、定規を当てながら切るとよいでしょう。

なかなか切れずに無理に力を入れすぎるのは怪我の元です。1回で切るのが難しい場合は、何回かに分けて少しずつ切るようにしてください。

カーペットをうまく切るコツ・注意点

カーペットの素材や質感は多種多様。切りにくいカーペットもありますが、コツを押さえればぐっとラクに処理できます。

ここでは、カーペットもうまく切るコツと作業時の注意点を解説します。

① 毛足が長いラグには裁ちばさみを使う

ふわふわで毛足が長いカーペットを切る際は、事務用のはさみやカッターではなく、大きな裁ちばさみを使いましょう。

毛足が長いカーペットの処理は、いかに毛足を巻き込まずに「布」だけを切るかが重要です。毛足まで切ってしまうと、細かな毛くずが大量に出てしまいます。そうなると、後片付けも大変ですよね。

裁ちばさみは刃の部分が長いため、毛足を分けて下の布だけを切りやすいです。切るときはカーペットを裏返し、少し浮かせた状態で切っていくとさらにラクになります。

② 「ウッドカーペット」にはのこぎりを使用

畳の床を簡単にフローリングにリメイクできる「ウッドカーペット」を切る場合は、はさみではなくのこぎりを使ってください。

丈夫なはさみなら裁断できる可能性もありますが、やはり大変です。刃が欠けてしまって、その後使えなくなるかもしれません。厚さ5mm以上の木材やMCF板で作られたウッドカーペットは、のこぎりで切るか粗大ごみとして処分するようにしましょう。

ウッドカーペットを切って捨てる場合は、可燃ごみとして扱われることが多いです。カットした後は数枚ずつまとめ、ビニールひもで縛ったうえでごみ袋に入れましょう。木材が袋から突き出たり、破ったりするのを予防できます。

③ 自治体の捨て方に合ったサイズに切る

カーペットを切る際は、必ず事前にお住まいの自治体の分別ルールを確認しましょう。

先に触れたように、カーペットのように厚みがある布製品は「サイズに関係なく粗大ごみ」とする自治体もあります。また、自治体が定めたサイズより小さくしなければ、可燃ごみや不燃ごみとして処分できません。せっかく切ってごみ回収に出したのに、受け付けてもらえないと困りますよね。

多くの自治体では、ごみのサイズを「廃棄物のタテ・ヨコ・高さ・直径(円形の場合)のうち最も長い部分」で測っています。カーペットを切る際も、1番長い部分が規定のサイズより小さくなるように注意しましょう。

④ 作業中は窓を開けて換気

先にも触れたように、カーペットを切る作業は糸くずや毛くず、ほこりが大量に出ます。ハウスダストなどのアレルギーがない方でも、咳きこんだり肌に痒みが出たりしかねません。

カーペットを切るときは、窓を開けて換気をしながら作業しましょう。窓を開け放って作業ができる、暖かい晴れの日を選ぶとよいですね。

⑤ 切りにくいカーペットは無理せず粗大ごみで処分

分厚いカーペットや、毛足が輪になっている「ループパイル」タイプをはさみやカッターで切るのはなかなか大変です。無理に切ろうとして力を加えると、怪我をしかねません。

うまくカットできないときは、無理せず粗大ごみとして処分するようにしましょう。

カーペットを粗大ごみに出す方法

カーペットは、ほかの粗大ごみと同じように次の手順で処分できます。

  1. 自治体に粗大ごみ回収を申し込む(インターネット・電話など)
  2. 粗大ごみ処理券を買う
  3. 処理券に必要な項目を記入
  4. カーペットに粗大ごみ処理券を貼る
  5. 指定の日時に回収場所に持っていく

粗大ごみ処理券は収集スタッフに見えるように貼ってください。見えにくい場所に貼ったり、剥がれていたりすると、回収してもらえない可能性もあります。

特に、カーペットのような布製品は糊やテープがつきづらいため、ちょっとした雨風で剥がれてしまいやすいです。粗大ごみ処理券を貼る際は、できるだけ平らな面を選びましょう。貼った上から透明なセロハンテープやビニールテープでカバーすると、剥がれにくくなります。

自治体別「粗大ごみ」としての捨て方にかかる費用

カーペットを粗大ごみとして捨てる際は、事前に処分費用分の粗大ごみ処理券を購入する必要があります。

同じカーペットでも、自治体によって処分費用は異なります。また、自分でごみ処理センターに持ち込む場合は安くなる自治体も多いです。

関東地方の4つの自治体を例に、カーペットの処分費用を表にまとめました。

自治体 処分費用(収集) 処分費用(持ち込み)
神奈川県横浜市 500円 500円
神奈川県川崎市 600円 持ち込み不可
埼玉県さいたま市 550円 10kg未満は無料
東京都世田谷区 2畳以下:400円
2畳超6畳以下:900円
6畳超10畳以下:1300円
収集の場合の半額程度

粗大ごみの処分について、お住まいの自治体がどのようなルールを設定しているか、事前に確かめておきましょう。

まとめ

カーペットは、自治体が定めるサイズより小さく切れば可燃ごみや不燃ごみとして処分できます。粗大ごみにならないサイズは自治体によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

大きなカーペットを切るのは大変そうに感じますが、適切な道具を揃えてコツを押さえた切り方をすれば、1~2時間で処理できます。ただし、切りにくいカーペットは決して無理せず、粗大ごみとして処分しましょう。

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