福島県双葉郡に位置する双葉署は2019年8月28日、東日本大震災の津波で生じた放射性物質の付着が疑われる廃棄物を無断で廃棄した疑いにより、北海道旭川市に居住する会社員の男性を逮捕したと明らかにしました。
捜査によると男性は2017年2月7日、東京電力福島第一原発事故の影響で指定された汚染廃棄物対策地域内の道路新設工事に従事していました。ところが、男性は海から漂着したミニバイクや木くず・廃プラスチックなどを適切な手続きを経ることなく、斜面に捨てた疑い。法令に違反した可能性があるとのことです。
域内では分別処分の手続きが必要
汚染廃棄物対策地域は、放射性物質汚染対処特措法により定められているエリアです。域内で生じた廃棄物は原則として、手続きが必要です。手続き完了までは無断に処分することは許されず、仮置き場に持ち込んで、分別するなどの作業が求められています。
署の捜査によると、男性はこれらの手続きを進めておらず、重機を使用し埋めた疑い。詳しい経緯などを調査するとしています。