
海上保安庁高知海上保安部は、工事に関連した大量の石材約266tを海中に不法投棄したとして、工事に関与した五洋建設社と大旺新洋社、五洋建設に所属する50代工事責任者の男性、大旺新洋に所属する40代現場責任者の男性を書類送検しました。
情報によると、問題となった石材は国土交通省から受注した須崎港の補強工事にて排出されたものです。工事は五洋建設が受注し大旺新洋が一次下請けに入る形で、2022年7月~2023年3月にかけ行われましたが、終了間際の2023年2月、石材の処分に困った50代工事責任者が40代現場責任者に船から投棄するよう、指示した疑いが持たれています。
不法投棄は、国交省の四国地方整備局が海上保安庁の高知海上保安部に情報提供したことにより判明しました。投棄された石材は合計約158.8立方メートル、約266トンにおよぶとのこと。送検された2名は容疑を認め、2社も監督責任が不十分であったとして、再発防止に取り組むとしています。