千葉県佐倉市・上別所地区の農地約4000㎡に大量の廃プラスチックを投棄した疑いで千葉市中央区の経営者が逮捕された問題で、千葉県が撤去指導のために排出元の調査を進めている事実が明らかになりました。
同地への投棄をめぐる問題は、2020年6月頃より発生しています。逮捕された経営者は農地を購入後、リサイクル資材置き場として廃プラスチックの搬入をはじめましたが、廃棄物処理法に定められる保管上限を超えているにもかかわらず搬入を継続したため、同地には1万1300㎥にも及ぶ大量投棄が堆積しているとのこと。
このため、千葉県は経営者に対して保管上限を超える廃棄物を撤去するよう勧告しましたが、記事発表時点で経営者は撤去に手を付けず。県は排出元特定のため、ゴミを調査し撤去を求める方針です。
便乗し家電など不法投棄も
佐倉市の投棄問題は現在、悪臭に悩む住民からの苦情が生じています。
不法投棄は2020年6月から約5か月間にわたり現在は新規搬入が止まっているものの、夏になり投棄現場から悪臭が漂っているとのこと。また、1万1300㎥に及ぶ不法投棄に便乗する形での、新たな不法投棄も確認されているとのこと。
住民はこのため、生活環境の悪化から県に早期対応を求めている状況。県側は調査が完了次第、撤去を指導するとしています。