警視庁はこのほど、新型コロナウイルスワクチン接種済証に貼られるシール約4.4トンを不法投棄した疑いで、再生資源回収会社Aの50代経営者を逮捕したほか、印刷物加工会社Bの60代経営者を書類送検したと明らかにしました。
情報によるとB社はワクチン接種済シールを製造していましたが、ワクチンの輸入中止に伴いシールが不要になったため、A社に5.4トン分のシール廃棄を依頼しました。A社はこれを受けシールの処分に取り掛かりましたが、同社は産業廃棄物処理業の許可を得ていませんでした。
B社が製造したシールは産業廃棄物として処分すべきプラスチック素材であったことがわかっています。A社はこれを適切に処理せず、一般廃棄物として約4.4トンを清掃工場に持ち込み処分しましたが、残り1トンを持ち込んだ際、清掃工場に勤務する職員が気付き発覚しました。
動機は処分費用惜しさか
警察によると、A社およびB社の経営者はいずれも容疑を認めています。
産業廃棄物として処分するより一般廃棄物として処分した方が割安であるため、犯行に及んだものと見られます。