産廃ゴミにコロナゴミが混入、安全確保に機械や人工知能を導入

新型コロナウイルスの影響が廃棄物処理業者にまで及んでいます。福岡県北九州市にある産業廃棄物の中間処理業者「西原商事」はこのほど、回収した資源ゴミにコロナウイルスが付着している可能性のあるゴミが混入していると報道メディアにコメントしました。

同社が運営している第7工場は、福岡~佐賀エリアから集められた資源ごみを、月平均20トン~50トンほど受け入れています。ところが、コロナウイルス感染症が蔓延してから、資源ごみの中に使用済みマスクやPCR検査キットなどが流れ込み、感染リスクが生じているとのこと。原因はリサイクルボックス等への投棄と見られます。

マスクや検査キットはリサイクルできませんから、処理工場で分別が必要です。しかし、仕分けは人力で行われるため、従業員の手がいります。誤った投棄がそのまま従業員の感染リスクに繋がっている形です。

人工知能駆使して分別自動化も

西原商事は問題を受け、消毒液を散布する機械を導入し、工場の衛生確保に取り組んでいます。

情報によると、同社は分別ラインに散布機械を設置して、分別前に次亜塩素酸による消毒を行っているとのこと。廃棄物は毎日回収されるため機械を止めることはできませんが、この方法であれば作業前に徹底した消毒が行われるため、安全性が期待されます。

また、西原商事は人工知能を駆使した分別処理機の導入も進めています。導入される分別処理機は人間の代替として分別作業を進めるもので、ビンであれば1分間に120本もの仕分けが可能とのこと。安全性と効率を両立する存在として期待がかかっています。

参照危険な“コロナゴミ”が資源ゴミの中に…ルール守らず混入急増 従業員の感染リスクも AI導入 福岡県

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