マレーシアにゴミを違法投棄する産廃業者が、国際問題になっています。マレーシア政府は2019年4月23日、マレーシアが禁止している再生不可能なゴミを違法輸出する海外企業が増えていると、警告を発しました。
政府は「輸出業者らは書類を偽り、他の製品に偽装し、マレーシアをゴミ捨て場にしている」と言及。今後は当局と捜査を進め、違反企業を罰する考えを示しました。
日本企業も多量のゴミを輸出か
国際的な環境保護団体の発表によると、マレーシアへ輸出される違法ゴミは、年間約75万トンを数えています。ゴミは米国からのものが最も多く、次いで日本、ドイツ、イギリスの流れで続くとのこと。国別の割合では、日本は約17%程度を占めるものと見られています。
違法輸出の理由は、ハッキリとは明かされていません。しかし先進国はゴミの処理費用が非常に高く、過去は同様の手口で中国に輸送していた点を省みると、自国での処理コストを嫌っての行動と考えられます。