画像:エコスタッフ・ジャパン株式会社より
エコスタッフ・ジャパン株式会社は2020年6月1日、産業廃棄物処分業者向けのサービスとして、人工知能により廃棄物の最適な収集コースを提案する「AI配車シミュレーションサービス」の事業化に成功したと明らかにしました。
報道によれば、同社は全国56社からなる廃棄物運搬および処分業者のネットワークを有している企業です。近年は新型コロナウイルスの影響により回収先の排出量に大きな変動が生じていることからコースの再設計に追われるケースなどが想定されているため、同サービスが回収に係る基礎情報を分析し、最適な収集コースを算出し、企業を支援するとしています。
低炭素化などSDGsに貢献
ゴミ回収コースの最適化は、低炭素化の実現など環境配慮や作業不可の経験など、単純な利益的要素以外の部分についても貢献する取り組みです。
従来のゴミ回収業務のなかには、勘や経験に頼ったコース設計など必ずしも効率的とは言えない部分が含まれているケースがありますが、これを合理化できれば、従業員の作業不可は大きく減少します。また、コースの合理化により作業効率を高めることで、収集に使用する車両の台数を減らし、低炭素化を実現する効果も期待できます。
もちろん、これら2要素は作業コストの低減にもリンクするため、利益の向上も期待できる取り組みです。新型コロナウイルスの影響も考慮すると、多くの企業がコースの見直しに迫られるものと見られます。