自走式スクリーンとは?メーカーや機能の違い、メリットについて徹底解説

自走式スクリーンとは、現場で単独走行できるようにディーゼルエンジンなど動力源を搭載したふるい機です。

従来の固定式ふるい機と比べて、設置の手間や労力が減るので扱いやすく、動力確保の必要がないなど多くのメリットがあります。

残土処理・産業廃棄物処理での必要性

自走式スクリーンの役割自体は、固定式と変わりません。

建設現場で排出された建築副産物をふるい分けし、下記ように現場の効率化やコスト削減に加えて、環境配慮を通じたブランディングに役立ちます。

  • ガラや残土に含まれる不純物を除去しリサイクル資源に
  • 廃棄物を大きさ別に分別し、廃棄コストを抑制する
  • 環境配慮を意識したブランディング効果の構築

また固定式と同様に振動式と回転式の両方あるので、現場の事情に合わせたものを導入すると、作業がよりスムーズに進みます。

1. ガラや残土に含まれる不純物を除去しリサイクル資源に

建築副産物のリサイクルは、自走式スクリーンのもっとも大きな役割です。

現場で発生した土砂からガラや礫を取り除き、良質なリサイクル残土として再利用。造成工事のために必要な、土砂購入費を抑制できます。

ちなみに残土リサイクルに使うなら、回転式より振動式のものが向いています。

2. 廃棄物を大きさ別に分別し、廃棄コストを抑制する

プラ片やガラスなど、産業廃棄物の分別にも役立ちます。

大きさ別にまとめると廃棄コストの抑制に繋がるので、廃棄コストの抑制が可能です。回転式スクリーンなら、回転スピードで分別サイズを調整できるので、作業がよりスムーズに進みます。

3. 環境配慮を意識したブランディング効果の構築

環境配慮に対する取り組みは、建築業者にブランディング効果を生み出します。スクリーンによる残土リサイクルや分別廃棄は顧客の好感を呼び起こし、企業イメージの向上が期待できます。

スクリーン機のメーカー・機種比較

自走式スクリーンのメーカーをご紹介します。

1. 小松製作所(コマツ)

コマツ製作所は自走式スクリーン「BMシリーズ」を販売しています。

現行モデルのBM545S-2は、3方向から搬入・排出に対応。現場の環境に応じて使える強みを持っています。コンベアーも大きく処理スピードも速いです。

2. 日立製作所

日立製作所も自走式スクリーン「VRシリーズ」を販売しています。

大手メーカーならではの信頼性と、ユーザビリティの高さが特長。スクリーンアタッチメントも豊富なので、耐久性に優れたグリズリー型から細かな分別に向いたメッシュ型など、状況に応じた使い分けが可能です。

3. 海外メーカー

海外メーカーも自走式スクリーンを作っています。

スウェーデンのサンドビックや、カナダのマクロスキーインターナショナルが有名です。

利用方法比較(レンタル・新規購入・中古購入)

自走式スクリーンの入手経路は、主にレンタル・新規購入・中古購入の3種です。

1. レンタル

最近はスクリーンを扱う業者も多く、気軽にレンタルできるようになりました。

イニシャルコストが安いので、「まずはお試し」といった感覚で導入できます。導入コストを考えると、自社購入を検討している方もまずはレンタルをオススメします。

2. 新規購入

自走式スクリーンは値段が高く、新規購入には相当のコストがかかります。

しかし国内メーカーのものは新しいモデルほど扱いやすく作られているので、作業効率を考慮すると一番お得な選択です。

3. 中古購入

中古スクリーンは安価で自社導入したい方にオススメです。ただし品質や状態はバラバラなので、相応の注意が求められます。サポート面にも不安があります。

中古販売店のなかには自社で保証を付けたり修理対応する会社もあるので、不安な方は対応してくれるお店を探すと良いでしょう。

自走できるメリット

自走式スクリーンの特長は、主に下記の通りです。固定式と比べ作業が円滑に進むので、少ない労力と人員でふるい分け作業をこなせます。

1. 電源確保の必要がない

自走式スクリーンは、本体から動力を得て稼働します。

つまり固定式スクリーンのように、設置のための電源を頭に入れる必要がありません。近くに電源がない環境でも、十分にパフォーマンスを発揮できます。

2. ケーブルに悩まされない

固定式スクリーンは電源を必要とするため、長いケーブルを繋ぎます。

しかし建設現場は多くの什器が通る危険地帯。ケーブルが傷つかないように養生したり、配線場所に気を使わないといけません。

その点、電源を必要としない自走式スクリーンは大活躍。厄介なケーブル配線に悩む必要はありません。

3. 現場内で移動できる

エンジンがある自走式スクリーンは、現場内を自由自在に移動できます。必要な場所で必要なぶんだけ移動すれば、作業はより効率的に進むでしょう。

固定式スクリーンの場合は、土台からクレーンまで用意しないと移動することができません。

4. 事故発生を抑制できる

自走式スクリーンは固定式より設置や稼働が楽なので、作業時の事故やトラブル発生を抑制できます。

5. 短時間で稼働できる

現場に到着してすぐに展開できるところも、自走式スクリーンのメリットです。

固定式のように地盤の状態が悪くなるたびに、クレーンやトラックを用意する必要もありません。さらに自走式クラッシャーなどと連動すれば、短時間で多くの副産物をリサイクルできます。

まとめ

自走式スクリーンは、動力を持ち自分で動けるようになったふるい機です。固定式と比べて電源確保やケーブル配線など環境配慮の必要がなく、設置や移動もラクなので、作業の効率化や省力化・事故発生の抑止などが期待できます。

ただし自走式スクリーンは、固定式と比べて全体的に高額です。いきなり新規導入はリスクが高く、まずはレンタルや中古購入を通じて現場の空気とすり合わせ、その後判断する形がオーソドックスなやり方と言えるでしょう。

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