スクリーン(ふるい機)の金網|網目の特徴と選び方について

スクリーン(ふるい機)で使用する「金網」には、様々な種類があります。作業の効率化や金網の寿命が長くなるため、利用目的に応じた最適な金網を選ぶことがおすすめです。

たとえば、長期間にわたり使用したい場合は「ウレタン網」を使用する。高強度で壊れづらい金網が必要な場合は「打抜金網(パンチング)」を使う、といった使い分けをすると良いでしょう。

ここでは、スクリーン(ふるい機)で使用する金網の種類や形状ごとの特徴を紹介していきます。スクリーンの金網選びで困った際の参考にしてみてください。

スクリーン(ふるい機)とは

まずはスクリーン(ふるい機)について基礎的な情報を確認しておきましょう。

スクリーンとは、振動によって投入物をふるい分ける機械のことで、建設現場などでの副産物を選別する作業などに使用します。

スクリーンは大きく分けて2種類あり、動かさずに使用する「固定式スクリーン」とリモコン操作などで動かすことができる「自走式スクリーン」に分類することができます。建設現場などでは、利便性の高さから自走式スクリーンを使うことが一般的です。

ここで紹介する「金網」とは、スクリーンでふるい分けを行うために欠かすことができないパーツのことを意味しています。

スクリーンに使用する金網の種類と特徴

ここからはふるい分け作業全般に共通する金網の特徴を紹介していきます。スクリーンで使用する金網には、用途に応じた様々なタイプがあります。代表的な4種類の金網を確認していきましょう。

織金網

織金網は、パターンが豊富にあり、幅広い用途で活用することができます。金属を縦線と横線で折り込んだ形状が特徴です。縦線と横線が一定間隔になっており、正方形の目開きの形状のものを「角目織網」といいます。

織り方により名称が異なり、縦線と横線の間隔が一定かつ1本ずつ交互になっているものを「平織金網」と呼び、間隔は一定でありながら互いに2本以上こえて交わっているものを「綾織金網」と呼びます。それ以外にも、畳状に織りあげた細かい目開きの「平畳織」などがあります。織り方によって、強度や密度などが異なります。

ウレタンゴム

ウレタンゴムを使用した網は、高い耐久性と耐摩耗性を特徴としています。通常の織網と比較して3倍から8倍ほど長い期間、利用することが可能です。

二次振動の発生で目詰まりがしづらく、高い処理能力を発揮します。また、金属ではないため、衝撃音や摩擦音といった騒音が低減するという利点や金網と比較して持ち運びや取り付けがしやすいといった特性があります。

ハープ

ハープは長方形の目開きを特徴とした金網です。目開きの空間が大きいため、水分量が多い投入物でも目詰まりや居付きなどが発生しづらい設計となっています。処理量が多い反面、選別精度は低いことがデメリットです。

パンチング

パンチングは打抜金網と呼ばれることもある形状で、高い強度を特徴としています。金型に合わせて鋼板を打ち抜いているため、丸い空間のものや細長い空間のものなど、豊富なバリエーションに対応することができます。

使用される材質は鉄やアルミ、ステンレスなどがあり、網目の崩れがほとんど発生しないため長期間利用することが可能です。

網目の形で違いはあるのか(丸・四角)

金網は、その形状ごとに異なる特徴を持っています。ここでの形状とは、網目の作られている構造のことで「織型」と呼ばれることがあるものです。

それぞれの違いを見分ける際のポイントは4つあります。「耐久性」「選別精度」「処理量」「目詰まり」といった項目で分けて考えると、分類がしやすくなるでしょう。

たとえば、前項で紹介した「織金網」は強い「耐久性」、高い「選別精度」を持ちますが、その反面で「処理量」が少なく、「目詰まり」が多いとされています。同じく前項で述べた「ハープ」は、「耐久性」が弱く、「選別精度」が低いという弱点をもちますが、「処理量」が多く、「目詰まり」が少ないという利点があります。

それぞれの織型ごとの特性に合わせて金網を選ぶことが、作業の効率化や金網を長持ちさせるためには大切です。

スクリーン(ふるい機)の金網の選び方

ふるい分けは「湿式」と「乾式」の2種類に分類することができます。

「湿式」では、単純なふるい分けと脱水を目的とした振り分け作業を意味しています。単純なふるい分けには「織金網」、脱水には「織金網」や「パンチング(打抜金網)」を使用します。

「乾式」では、粒子径のサイズに合わせて金網を選びます。粒子径が10mm以上であれば「パンチング(打抜金網)」を選定し、粒子径が100μm以下の場合は「織金網」を選定するなどの基準があります。

また、「乾式」では、資材の大きさだけでなく、重視する特性によって選ぶべき金網が異なります。たとえば、粒子径が1mmから10mm程度のふるい分けを行う際に、強度を重視するのであれば「パンチング(打抜金網)」を選ぶのが最適ですが、処理能力やふるい分け効率を重視する場合は「織金網」を選ぶほうが適しているでしょう。

参照ふるい分け金網(スクリーン)の選定のためのチャート図/関西金網株式会社

このように、ふるい分けをする際の金網の選び方は、投入物や抽出物によって、それぞれに適した方法があります。以下の例は一つの参考として、ご覧になってみてください。

投入物から選ぶ

投入物から選ぶ場合、金網の強度を重視して考えてみるのはどうでしょう。

たとえば、岩石など高い硬度を含んでいる投入物に対して「ウレタンゴム」のような材質を選んだり「ハープ」のような耐久性が低い金網を選ぶのは適していない場合があります。この場合に適した選択は、強度が高い「平畳」の織り方になっている「織金網」を選ぶ、通常の金網よりも高い強度を特徴としている「パンチング(打抜金網)」を使う、といったことになるでしょう。

取り出したい物によって選ぶ

取り出したい物に合わせて金網を選ぶ際には、抽出物の粒子径を考慮します。

抽出物の粒子径が大きい場合は、網目に十分な空間がある「パンチング(打抜金網)」を選ぶのが適しています。粒子径が小さい場合は、バリエーションが豊富で、細かい要望に合わせて選定できるので「織金網」のなかから最適な形状を選ぶことが適しているでしょう。

投入物と抽出物、それぞれの特徴を考慮することで、最適な金網選びがしやすくなります。

ただし、適正な金網を選ぶには、慎重な検討が必要です。ここで紹介した例はあくまでも目安としてください。正確な選定が必要な場合は、オーダーメイド金網製造に対応している企業もあるので、相談しながら決めることをおすすめします。

まとめ

スクリーン(ふるい機)の金網には、複数の種類があり特徴もそれぞれ異なっています。また、1つの金網の種類のなかに、複数の形状(織型)があります。

幅広い種類の金網があるので、投入物や取り出したい物の特徴に合わせて、種類や織型を選択すると良いでしょう。ただし適切なスクリーン金網の選び方には、十分な検討が必要となります。作業の目的に合った金網選びで、理想的な作業効率を実現しましょう。

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