プラスチックごみによる環境汚染が問題や今年4月に施行された「プラスチック資源循環促進法」に基づき、プラスチックごみ削減に向けた企業の取り組みが注目されています。
今回は、プラスチック削減に取り組む企業をまとめました。
マクドナルド
日本全国に2900を超える店舗を持つ日本マクドナルド。
日本マクドナルドでは、2022年10月7日(金)以降、全国の店舗で商品とともに提供しているプラスチック製のストローを紙製に、スプーンやフォークなどを木製に順次切り替えると発表しました。
これにより、年間約900トンのプラスチックごみを削減することになります。
マクドナルドはグローバル全体で「2025年末までに、すべてのお客様提供用パッケージ類を、再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材に変更する」というコミットメントを掲げており、より地球環境に配慮した取り組みが進められるようです。
スターバックス
日本全国に1,700を超える店舗を持つスターバックス。
スターバックスでは2021年より提供しているストローをFSC®認証紙製ストローへ変更しています。
年間約2億本分のプラスチックストロー削減につながっています。
また、2022年春より、使い捨て資材の削減を目指すための4つの施策を開始しました。
- 使い捨てカップ削減のため、店内利用時のアイスビバレッジ(フラペチーノなど)を店内用グラスで提供(国内106店舗)
- 使い捨てカップ削減のため、繰り返して使える耐久性のある貸出カップで提供(渋谷エリアの9店舗)
- 使い捨てリッド(蓋)の削減のため、アイスビバレッジのリッド(蓋)なしで提供(国内113店舗)
- 石油由来の使い捨てカトラリー削減のため、リユーザブルカトラリーまたは100%植物由来素材のカトラリー提供(全国の店舗)
スターバックスはグローバル全体で「2030年までにCO2排出量、水使用量、廃棄物量50%削減」のコミットメント実現を目指しています。
セブンイレブン
日本全国に21,000を超える店舗を持つセブンイレブン。
2020年7月の「プラスチック製レジ袋有料化義務化」にあわせ、全国のセブンイレブン店舗にて有料化が行われました。
また、「プラスチック資源循環促進法」の施行に合わせ、2022年4月より、植物由来(バイオマス)の素材を30%配合したスプーンやフォークなど環境配慮型カトラリーを導入しています。
2030年までに、2018年度石油由来のプラスチックカトラリー使用量対比50%を削減目標としています。
すかいらーくグループ
ガストやバーミヤンなどグループ全体で日本全国に2,700を超える店舗を持つすかいらーくグループ。
すかいらーくグループの環境経営目標では「2030年までに使い捨てプラスチックにおける石油由来プラスチック比率をゼロにする」を掲げています。
- プラスチック製ストローの廃止:FSC認証Ⓡの紙ストローに変更
- 竹割り箸の個包装をプラスチック製から紙製に変更
- テイクアウトに使用するレジ袋をバイオマスプラスチックに変更
- テイクアウト・宅配用カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)を木製に変更
カルビー
スナック菓子メーカーのカルビー。
商品の品質低下を防ぐために容器包装にプラスチック素材を使用していましたが、使用するプラスチック量の削減と環境配慮型素材への転換を図っています。
【プラスチック資源循環の推進目標】
- 2030年までに、石油からあらたに作られるプラスチックを使用した包装容器を50%削減(2018年比)
- 2050年までに、容器包装に使用する素材を100%環境配慮型素材へ転換
まとめ
プラスチックごみ削減に取り組む大手企業を紹介しました。
海洋ゴミ問題や「プラスチック資源循環促進法」により、使われているプラスチック素材の容器、包装、カトラリーが環境に優しい製品へ変わっています。
さらに多くの企業で2030年、2050年までにさらなる目標を設定していています。
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