産業廃棄物マニフェストや電子マニフェストに関するこれまでの記事をまとめました。
目次
マニフェスト制度とは?
マニフェスト制度とは?
マニフェスト制度とは、産業廃棄物の排出事業者が処理業者に産業廃棄物の処理(収集・運搬、中間処理、最終処分など)を委託する場合、排出事業者が処理業者にマニフェストを交付する制度のことです。
産業廃棄物を処理する責任義務がある排出事業者の明確化、廃棄物の不適切処理や不法投棄の防止を目的としています。
マニフェスト(産業廃棄物管理票)とは?
マニフェストは「産業廃棄物管理票」とも呼ばれ、7枚(A・B1・B2・C1・C2・D票・E票)の伝票になっています。従来の紙マニフェストとオンライン上で情報を電子化した電子マニフェストの2種類があります。
産業廃棄物が誰にどのように処理されたかがマニフェストに書かれていることで、産業廃棄物処理の記録を保存できるとともに、最終的に適正な処理が行われているかを確認することができます。
マニフェストの基本に関するコラムはこちら
産業廃棄物のマニフェストの流れ
マニフェストの流れとしては全部で5段階に分ける事ができます。
- マニフェストの発行
- 産業廃棄物の運搬
- 産業廃棄物の処分
- 産業廃棄物の最終処分
- 返送されたマニフェストの確認
産業廃棄物マニフェストの流れ、法的記載事項、注意点に関するコラムはこちら
マニフェストの購入方法は?
産業廃棄物マニフェストは各都道府県の産業廃棄物協会、建設業協会で販売しています。
各協会で購入申込書がありますので、記入し申し込みます。
配送方法は直接受取り、もしくは配送を選ぶ事ができます。
また、個々の業者でマニフェストの販売、印字サービスを行なっているところもあります。
マニフェストの購入方法、金額、注意点に関するコラムはこちら
マニフェストの書き方は?
産業廃棄物マニフェストの種類
産業廃棄物マニフェストの種類は大きく分けて3種類あります。
事業系マニフェスト | 産業廃棄物を運搬・処理する場合 |
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建設系廃棄物マニフェスト | 建設現場で出た産業廃棄物を運搬・処理する場合 |
積替保管用マニフェスト | 産業廃棄物を運搬業者の倉庫などに保管、別の業者が積替え、運搬する場合 |
事業系マニフェスト、建設系廃棄物マニフェストどちらを使うかは、排出される産業廃棄物の種類や排出先の現場によって異なります。
契約書の時点から異なるため、契約書を確認しマニフェストを発行するようにしましょう。詳しくは廃棄物処理法、もしくは業者間のルールで定められていますので確認してください。
以下の記事では、産業廃棄物マニフェストの種類別の書き方、書き方を間違えた場合の紹介しています。
産業廃棄物マニフェストの種類別の書き方に関するコラムはこちら
マニフェストの保管期間・保管方法
マニフェストの保管期間
産業廃棄物マニフェストA票からE票の保管期間は大きくいうと「5年間」必要です。産業廃棄物マニフェストの種類ごとに見ていくと、
- A票は交付から5年
- B票からE票は返送され受け取った日からそれぞれ5年
といった決まりがあります。
すべてのマニフェストに保管義務があるため、排出事業者は保管期間が一番長いE票の受取日に合わせて一緒に保管しておくと良いでしょう。
マニフェストの保管方法
紙マニフェストの保管ルールは各企業に委ねられているため、それぞれの企業がファイリングや帳簿付けをするなどし、紛失を防ぐようにしています。
多くの取引先を抱えている場合、マニフェストの管理が非常に難しくなり、現場や、事務方の負担は増える一方です。
紙マニフェストを管理する方法としては、
- ボール紙を表紙に綴り紐で月ごとにまとめる
- 表紙付きのバインダーにためていく
などがあります。裏面が複写式になっており汚れやすいので注意しましょう。期間を決めてファイリングし、1年ごとに大きい箱やファイルに移動するなど工夫すると、後々探した時に見つかりやすくなります。
マニフェストの保管期間・保管方法に関するコラムはこちら
電子マニフェストへの切り替え方法
2020年4月1日に行われる電子マニフェストの一部義務化により、電子マニフェストに移行する会社も多くあるのではないでしょうか。
以下の記事では、電子マニフェスト導入までの5ステップとして手順を紹介しています。
関連するコラムはこちら
電子マニフェストのメリット・デメリット
電子マニフェストのメリット
- 事務手続きの効率化
- 電子マニフェストの保管不要
- 産業廃棄物管理票交付等状況報告が不要
電子マニフェストのデメリット
電子マニフェストのメリット・デメリットに関するコラムはこちら