保冷剤の成分・処分方法は?再利用方法も解説!

保冷剤の成分や処分方法、再活用法について解説します。

保冷剤の成分

中身の成分

保冷剤の中身の成分は水99%、高吸収性ポリマー1%です。
高吸収性ポリマーは紙おむつにも使われており、10倍以上の吸水力を持っています。

高吸収性ポリマー自体に触れても害はありません。
しかし、誤飲した場合、体内の水分を吸収してしまうため、体に悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに古い保冷剤には有害物質であるエチレングリコールを含むものもあり、誤飲した場合、嘔吐、意識障害、腎不全など中毒症状を起こす可能性があります。
現在国内で生産されている保冷剤は、エチレングリコールを使用していないものが大半を占めています。

保冷剤の種類

保冷剤には「ハードタイプ」のもの、「ソフトタイプ」のものがあります。
ハードタイプはケースが断熱材の役割となり、外気の影響を受けにくく保冷時間が長持ちします。
一方ソフトタイプは薄手のフィルムで、周囲の熱エネルギーを吸収しやすく冷却効果が高いのが特徴です。

保冷剤の処分方法

保冷剤の中身を出して、キッチンのシンクやトイレに流してしまうと、水を吸収して膨張し、つまりの原因となってしまいます。
保冷剤の中身は出さず、そのままゴミ出しするのが正解です。

可燃ごみとして処分する自治体(一部例)

多くの自治体で保冷剤を可燃ごみとして処分可能です。

東京都新宿区 燃やすごみ
神奈川県横浜市 燃やすごみ
(中身が水の場合は中身を空にして)
大阪府大阪市 普通ごみ
(プラスチック製のものでも、「容器包装プラスチック」の対象ではありません。)
福岡県福岡市 燃えるごみ
千葉県柏市 可燃ごみ(ゼリータイプ)
ハードタイプは不燃ごみ
神奈川県川崎市 普通ごみ
福岡県北九州市 家庭ごみ

不燃ごみ、その他のごみとして処分する自治体(一部例)

不燃ごみやその他のごみとして処分が必要な自治体もあります。
お住まいの自治体のごみ分別を確認するようにしてください。

東京都国分寺市 もやせないごみ
千葉県流山市 燃やさないごみ
京都府宇治市 もえないごみ
千葉県松戸市 その他のプラスチックなどのごみ

保冷剤の再利用方法

食品を保冷する以外にも、芳香剤として、園芸アイテムとしてなど再活用する方法があります。
ただし、保冷剤の中身を出して使うことになるので、誤飲には注意して再利用してください。

芳香剤として活用

市販の芳香剤や消臭剤にも高吸収性ポリマーが使われていることを元にした再利用術です。
常温に戻した保冷剤の中身を容器に注ぎ、アロマオイルや香水を数滴垂らすだけで完成です。

常温に戻した保冷剤はジェル状になっていて、目には見えない凹凸が臭いの原因になる物質を取り込む役割を果たします。

園芸用として活用

保冷剤の中身を鉢植えや花壇などに撒くと、土壌の乾燥を防ぎ保水性が向上する効果があります。
高吸収性ポリマーはアフリカの砂漠の緑化にも使われているようです。
保冷剤に含まれる成分が植物の成長に影響を及ぼすことはほとんどないようです。

まとめ

保冷剤に含まれている高吸収性ポリマーは水に反応して膨張するので、使用中に破れて中身が出てしまった場合は、水に流すことなくそのままゴミとして捨てる必要があります。
保冷剤の処分方法は自治体によって細かく異なるので、事前に確認しておきましょう。

関連するコラムはこちら

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事