住宅用太陽光パネル(ソーラーパネル)を設置したご家庭向けに太陽光パネルの処分方法を解説します。
目次
住宅用太陽光パネルの処分方法
ソーラーパネルを含む太陽光設備は基本的に産業廃棄物に該当します。
感電の危険があり、有害物質を多く含んでいる太陽光設備の処分には電気工事士の有資格者が行う必要があるため、安易に自分で作業してしまうのは危険です。
八王子市では太陽光パネル所有者へ以下の注意喚起を行っています。
- 破損していても感電の恐れがありますので、自ら触れず、専門の業者に頼んでください。
- 適正に処理するために、業者へ製品情報を伝え、有害物質に配慮した処分を行ってください。
- 保管する場合は、絶縁処理・日除け・水濡れ防止を行い、感電・火災を防いでください。
以下3パターンに分けて解説します。
太陽光設備の寿命・不具合・故障で取り換え
一般的に太陽光パネルの寿命は20年程度といわれています。
太陽光パネルは常に雨風や強い紫外線にさらされているので、経年劣化してしまいます。
寿命や不具合、故障で太陽光パネルを交換する場合は、太陽光設備の施工会社や販売会社(メーカー)に連絡を取りましょう。
不要になった太陽光パネルの撤去と処分を担当会社が請け負うことになります。
単により発電効率の良い太陽光パネルに交換する場合は、メーカーや新たに太陽光パネルを設置する業者へ処分を依頼することになります。
家の建て替えやリフォームで撤去
家の建て替えやリフォームなどで太陽光設備を撤去する場合、解体業者や住宅の施工業者に処分を依頼します。
解体業者や施工業者が太陽光パネルの専門でない場合、適切に処分されない可能性があるので、太陽光パネルに含まれる有害物質の内容を知ってもらうためにも必ず製品情報を伝えましょう。
自然災害等による太陽光パネルの破損
地震や台風などで太陽光パネルが破損・落下してしまった場合、新たに太陽光パネルを設置するなら、前述の通り施工会社やメーカーへ依頼をします。
買い替えをせず、個人で処分をすることになった場合は「一般ごみ」として取り扱いすることになりますが、太陽光パネルは割れていても発電する可能性があり、感電のおそれがあるため、専門の業者に依頼が必要です。
保管方法については、専門業者に指示に従い正しく保管しましょう。
自作ソーラーパネルの処分方法
ベランダ等に設置できる太陽光発電キットや自作の小型ソーラーパネルを使った発電キットなど一般家庭から排出されるソーラーパネルの処分方法は、一般廃棄物として取り扱います。
自治体によって粗大ごみとして回収できる、小型のものなら燃えるごみに出せる、そもそも自治体では回収できないなど、対応は様々なので、必ず確認したうえで処分しなければなりません。
自治体でごみとして回収できない場合は太陽光パネルの回収を専門としている業者へ依頼することになります。
まとめ
太陽光パネルの処分費用の相場は一般的な住宅で20~30万円程度です。
太陽光パネルは定期的なメンテナンスで故障を防ぎ、発電量を維持することができます。
10年ほど前より自家発電と売電を目的として太陽光パネルを設置するご家庭が増えていますが、寿命は20年程度といわれているので、買い替えや撤去なども視野に入れておく必要があります。
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