「使い捨てコンタクトレンズ関連品」のリサイクル方法・捨て方とは?

今回は、使い捨てコンタクトレンズの処分について解説します。

使い捨てコンタクトレンズの家庭内での不適切処分の実態

自宅で使用済みの使い捨てコンタクトレンズを捨てる際、本来なら燃えるゴミ(自治体によっては不燃ゴミ)で処分するべきところを、洗面所や流し台、トイレに捨ててしまう人がいます。

また、コンタクトレンズが入っていた空ケース(ブリスターケース)は、ポリプロピレンという素材で作られ、非常にリサイクルに適していることから、自治体によるプラスチック容器としての回収だけでなく、各企業でも回収・リサイクルする取り組みが行われています。

企業による空ケース回収・リサイクルの取り組み

消費者が使用済みの空ケースを回収協力施設に持ち込むと、空ケースをリサイクルしてくれる取り組みを行っている企業を紹介します。

対象となる空ケースは、どのメーカーでも回収可能ですが、アルミ製のふた(アルミシール)は完全にはがした状態(はがし残しのない状態)で持ち込みましょう。

BLUE SEED PROJECT~海の愛(Eye)を~

株式会社シードでは、眼科・コンタクトレンズ販売店などで空ケースの回収を行っています。回収した空ケースをヴェオリア・ジャパンが購入し、空ケースは物流のプラスチックパレットに生まれ変わります。

参照SEED BLUE SEED PROJECT

コンタクトのアイシティecoプロジェクト

コンタクトのアイシティでは、コンタクトレンズ業界初となる空ケースの回収・リサイクルする取り組み「アイシティ ecoプロジェクト」を2010年4月から行っています。

アイシティ店頭に、空ケース専用の回収BOXを設置しています。回収した空ケースは工場で粉砕・加工され、再生ポロプロピレン素材に変わり、様々なリサイクル製品に活用されます。

2020年9月時点で、累計362.91トン(約3億6千万個分)の空ケースを回収、リサイクルで得た対価の累計7,862,483円を日本アイバンク協会へ寄付しています。

参照Plastics Smart コンタクトのアイシティecoプロジェクト

コンタクトレンズ関連用品のリサイクル方法・処分方法

メーカーによって素材が異なる場合がありますが、空ケース以外にもコンタクトレンズの関連用品でリサイクル可能な物があります。ただし、洗浄や分解、他の素材でできたラベルを取り除くなど、各自治体の分別ルールに従ってください。

洗浄保存液の紙箱

コンタクトレンズの洗浄保存液ボトルが入っていた紙製の外箱で、紙製容器包装の識別表示「紙マーク」が表記されている紙箱は、自治体のルールに従って古紙回収に出すことできます。

洗浄保存液のプラスチックボトル

洗浄保存液が入っていたプラスチック製のボトルで、プラスチック製容器包装の識別表示「プラマーク」が表記されているものは、自治体のルールに従ってプラスチック容器の回収に出すことができます。汚れがとれない場合は不燃ゴミとして出すなど自治体によってルールが異なる点に注意しましょう。

分別方法は各自治体のルールを確認

この他、アルミ製のふた・コンタクトレンズ本体・携帯用レンズケースは燃えるゴミ、自治体によっては不燃ゴミの扱いになります。分別方法は、各自治体のホームページなどで確認することができます。分別方法に関する手引きや冊子を配布している市区町村もあります。

参照一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会

まとめ

洗顔やコンタクトレンズ装着の際に、うっかり空ケースもアルミ製のふたも燃えるゴミに捨てていることはありませんか。

近年、海洋プラスチックゴミ問題やSDGs(持続可能な開発目標)といった単語がメディアで取り上げられ、環境や廃棄物に関する問題を全世界で考えなくてはならない段階にきています。地球に住む皆が同じ問題を抱える仲間であることを意識し、身近なところから未来を見据えた生き方へ変えていきたいものです。

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