サステナブルファッションとは?アパレル業界の現状と企業の取り組み

コラム

近年注目が集まる「サステナブル(サスティナブル)」について解説します。

サステナブルファッション(サスティナブルファッション)とは?

サステナブルとは英語でSustainableと表現し、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉で、「持続可能な」という意味があります。

サステナブルファッションとは、生産・販売から消費において、環境性・社会性・経済性が配慮されているものを言います。具体的には、不要になった衣類をリサイクルしたり化学薬品の使用を抑え環境に配慮して作られた衣類、製造過程におけるフェアな取引・公平な雇用形態の管理など人権の確保、羽毛や天然毛皮など動物由来の素材を使用しないアニマルフリーなどが考慮されたファッションです。

日本のアパレル市場の現状と「衣服ロス」という課題

日本のアパレル市場の規模は、バブル期の15兆円から10兆円程度に減少していますが、供給量は20億点から40億点程度に増加し、衣料品の購入単価・輸入単価は、1991年と比較すると6割前後の水準に下落しています。

小島ファッションマーケティングの調査によると、2018年に日本国内市場に出回った衣料品約29億点のうち、15億点が売れ残っていると推測されています。この売れ残った衣料品の一部が、新品のまま廃棄処分される衣服ロス※となっていると考えられています。その衣服ロス発生の原因の一つとしてファストファッション※が問題視され始め、現在ファッション業界ではファストファッションからサステナブルファッションへの関心が高まっています。

※衣服ロスとは?

衣服ロスとは、衣服生産者の過剰生産や納期の遅れ、注文キャンセルなど様々な理由によって、まだ使用することができるにも関わらず廃棄される衣服のことを言います。

※ファストファッションとは?

低価格で流行ファッションを提供すること、ファッションブランドや業態のことを言います。

参照繊維産業の課題と経済産業省の取組
参照KFM WWD 小島健輔リポート

アパレル企業の具体的な取り組み

すでに多くのアパレル企業がサステナブルファッションへの取り組みを始めています。

2019年9月に開催された東京ガールズコレクションの中で、サステナブルやエシカルな衣装を取り入れたコンセプトファッションショーが実施され、2020年1月に開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2020 by TOKYO GIRLS COLLECTION」では、参加ブランドearth music&ecology、koe、LEBECCA boutique、H&M、チチカカによるサステナブルやエシカルを訴求するファッションショーを実施しました。

UNIQLOの取り組み

UNIQLOは、店舗にリサイクルBOXを設置し、消費者が不要になった衣類を回収してリユース品として活用しています。2020年2月にはユニクロやジーユーの従業員が南東部アフリカのマラウイ共和国で避難生活を送る難民への支援現場を視察し、リユース品の衣類およそ25万着を配布しました。

また、使い捨てプラスチックの使用削減に向けて、4つのサステナブル対策を打ち出しました。この対策により、2020年中に全世界のファーストリテイリンググループの店頭で消費者が手にするプラスチック製の買い物袋・商品パッケージの85%(約7,800トン)の削減を目標としています。

  1. 2019年9月から順次、プラスチック製の買い物袋をFSC認証(森林認証)を受けた紙または再生紙を使用した紙製に変更。
  2. プラスチックパッケージ削減として、プラスチック使用量を最小限に抑えたパッケージの開発。
  3. 資源の有効活用として、オリジナルのコットンエコバッグの販売。
  4. エコバッグ利用促進のため、2020年9月からプラスチック製の買い物袋を有料化(税込み10円)。

BEAMSの取り組み

BEAMS倉庫にあるデッドストック品を中心に、手作業によるリメイクでアップサイクルし、一点物のアイテムへとよみがえらせるブランド「BEAMS COUTUR」を立ち上げました。アップサイクルとは、不要になったものをそのままリサイクルするのではなく、デザイン性を高めることで品質や環境性に優れ高い価値を持つ新しい製品になるよう加工することを言います。

参照環境省 「サステナブル」「エシカル」を訴求するファッションショー
参照UNIQLO UNIQLO Sustainability
参照BEAMS COUTURE

まとめ

2015年に開催された国連サミットで「持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals:SDGs)」を中核とする「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたことで、日本だけでなく各国で持続可能な社会を築くための様々な対策が打ち出されています。この目標達成に向けて企業だけでなく個人でも、まずは日々のファッションから、何ができるのか考えていきたいものです。


全国対応 自走式スクリーンレンタルでがれき分別・コスト削減

関連記事

特集記事

TOP