新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で、古着リサイクルが増加しています。
ロックダウン(都市封鎖)によって海外の工場が閉鎖され、日本から出た古着も現地の港に置かれたままという問題も発生しています。業界団体や各自治体では、家庭での保管を呼びかけています。今回は古着の処分方法・リサイクル方法をまとめました。
参照古着の山、山、山…外出自粛でリサイクル増、海外工場の閉鎖も影響 横浜/Yahoo!ニュース
目次
自治体のごみの日に出す
決められたゴミの日に古着を出す場合、
リサイクルショップへ持ち込む
人気のあるブランド品・ワンシーズン先の衣類・買い取り強化キャンペーン中に該当する商品は高額で買い取ってもらえる可能性があります。
基本的には持参した当日に処分することが可能ですが、汚れ・破損があったり、店舗によっては買い取り不可能な商品もあるため事前確認が必要です。
オークションサイトやフリマアプリで販売する
パソコンまたはスマートフォンを使い、登録制のアプリやサイト内で中古商品として販売する方法です。
リサイクルショップや自治体での処分とは違い、誰でも購入できるシステムにより個人の需要によっては価格が高額になることもあれば、売れない場合や、すぐに売買が成立せず長期間個人で保管することになる可能性もあります。
衣類販売店へ持ち込む
現在、多くの衣類販売店で衣類のリサイクル・リユースへの取り組みが行われています。今回は販売店の取り組みの一部をまとめました。
ユニクロ・ジーユーの取り組み
ユニクロ・ジーユーで購入した衣類であれば、全国のユニクロ・ジーユー店舗に設置された回収用リサイクルBOXに入れることができます。
回収された衣類は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界各地のNGOやNPOとともに難民キャンプや被災地への緊急災害支援として送られます。
リサイクルBOXに入れる際は洗濯し、貴重品が入ったままにならないように注意しましょう。
無印良品(良品計画)の取り組み
無印良品で購入した衣料品全般(下着と靴下は除く)・タオル・シーツ・カバー類を対象とし、全国の無印良品・MUJIcom・MUJItoGOへ持ち込むとMUJI passport会員は1,000マイルが付与されます。
回収後、再着用できない場合はエタノールなどのエネルギーとしてリサイクルされ、手を加えることで着ることが可能な物は日本国内で染め直して新商品として販売されます。
Right-on(ライトオン)の取り組み
ライトオンで購入した商品以外の衣類品も対象です。ただし、激しい汚れ・濡れのあるもの、靴、靴下、下着、バッグ、帽子などの雑貨類は対象外です。
全国のライトオンで、袋につめて持参すると回収してくれます。袋の形状・素材・色・大きさ・数に決まりはなく、1度の持ち込みで500円オフクーポン(5,000円以上の買い物で利用可能、有効期限は発行から3ヶ月)がもらえます。
また、一部の店舗では、大人用ジーンズ1本の持ち込みにつき500円オフクーポン2枚がもらえます。
回収後は、永久的な循環を推進しているアイコ【I:CO】と共同で、400種類以上に分類し、状態や素材などに応じてエネルギーとしての利用、新商品として生まれ変わるなどのリサイクルがされます。
参照Right-on
H&Mの取り組み
H&Mで購入した商品以外も対象で、状態が悪い物、靴下やシーツも回収可能です。袋に入れた状態で、全国のH&M店舗にある回収BOXへ持参すると、1袋につき割引クーポンが1枚もらえます。
回収後、再生プラントにて手作業で分類され、まだ着ることのできる衣類は古着として世界の市場へ、再着用不可能な場合はリメイクされたり、清掃用品として役立てられます。
また、これらの回収サービスによって発生した過剰金は繊維サイクルの研究開発・社会活動に寄付されます。再着用・再利用できない布地は織物繊維として使用、または自動車業界で制振材や絶縁材として利用されます。
参照 H&M衣類回収プログラム
※持ち込みの際は、一部店舗で取り扱っていない場合もあるため事前に確認しましょう。
まとめ
今回は古着の処分方法・リサイクル方法についてまとめましたが、新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で、宅配業の需要や古着リサイクルが増加していることを踏まえ、処分する際は各自治体や企業のルールに従って処分するようにしましょう。
フリマアプリ・オークションサイト・リサイクルショップを利用するメリットやデメリット、無許可の不用品回収業者への注意に関しては下記のコラムもご参照ください。